しがなき男の楽天イーグルス応援ブログvol.2

2010/06/19(土)19:07

【戦評】 2010年6月19日 〇楽天イーグルス3-0千葉ロッテマリーンズ 千葉マリンでの岩隈の成績はこれで13戦10勝1敗の勝率.769!

試合評(89)

東北楽天ゴールデンイーグルスはロッテ6回戦に勝利を収めました。これで6月月間では6勝5敗、通算では30勝33敗1分となりました。 〇楽天イーグルス3-0千葉ロッテマリーンズ ふぅ~。序盤、相手先発・成瀬の投球も球威があって安定していたので、このままゼロ行進でズルズルいくのかなと不安に思っていましたが、胸をなでおろすことができました。 7回を投げて被安打は散発の4、失点0という見事なピッチングをみせたエース・岩隈。 岩隈に白星がついたのは5/1オリックス戦以来じつに1カ月半になるとのことです。 そして、これで、岩隈が楽天にきてから千葉マリンスタジアムでの投球成績は13戦10勝1敗の勝率.769となりました! (過去の履歴はコチラの過去記事でどうぞ) ヒーローインタビューで記者の「久しぶりの勝利となりましたが、今日のピッチングいかがでしたか?」の問いに、岩隈はこのように答えていました。 岩隈「そうですね、低めにボールをあつめて、とにかく自分の仕事だけを果たせるようにと思って、マウンドに上がりました」 一方、ブラウン監督は試合後の取材で岩隈を評して「両サイドにしっかり投げきり、彼らしいすばらしいピッチングだったね」と上機嫌のコメント。 低めにボールが集まっていた事やサイドに投げ分けていた事実は下記の配球図でも確認することができます。 図をヨコ切りに5分割すると、4行目と5行目がいわゆる低めゾーンです。この低めゾーンには本日の投球の57.3%が集中していました。3行目の真ん中の高さを入れると84.4%。 一方、高めゾーン(1行目と2行目)は15.6%。意図した高めへの投げ込みはあっても、間違っても高めに投球が抜ける失投、ということはありえないピッチングだったと思います。 それに、持ち味のフォークの状態も良かったですねぇ。ストライクからボールゾーンに落ちる絶妙なコースへのフォークは、ほんと、芸術品ですよね~。アウトを取った結果球にフォークが目立ちます。 ■岩隈投手の球種別割合(98球) St37(37.8%)、Sl22(22.4%)、Sh21(21.4%)、Fo(16.3%)、Cur2(2.0%) ■岩隈投手のストライク率・・・全体54.1%、直球73.0%、変化球44.1% 各コースの上段が直球、下段が変化球。 ※5回西岡に投げた変化球2球のコースの内訳がわかりませんでした。 ■ボールゾーンの球(45球)で岩隈投手に有利に働いた9球の内訳 Sh空振り1、Stファウル1、Shファウル1、Slファウル1、Slフライアウト1、Fo空振り三振4 ただ、岩隈もお立ち台で「なんとか今日は粘り強いピッチングができたので~」と語っているように、ベストコンディションではなかったかもしれませんね。 というのも、打者24人の結果の飛球内訳は 内野ゴロ7、内野フライ3、外野フライ6、外野ゴロ2、三振5、死球1 となっており、ゴロアウトが多い岩隈にしては今日はゴロが少なく、逆にフライアウトが多い印象を受けます。しかし、前述したとおり岩隈は千葉マリンに圧倒的な好成績を残していて、独特な浜風が吹くこの球場で上手く投げるコツを幾つか心得ている模様ですよね(昨年はそのコツを惜しげもなくダルビッシュに教え、ダルはそのおかげで千葉マリンで好投した、というエピソードがありました) 実は今日はこのコツとは何なのか?というところを探るべく観戦していたのですが、ちょっとわかりませんでした (;^_^A (どなたか分かる方いましたら教えてくださいね) そんな外野へのフライアウトが多かった岩隈の粘りの投球を、文字どおり救った功労者といえば、やはり、鉄平でしょう。 打では5打数4三振と良いところがありませんでしたが、守備で魅せてくれましたね。 4回のサブローと5回の福浦のいずれも右中間へ伸びていった飛球です。背走でフェンスにぶつかりながらも良く捕ってくれました。抜けたら長打コースで最低でも二塁打の場面ですから。 高須の好守備も忘れてはなりません。 6回先頭打者の西岡の中堅へゴロで抜けようかという二遊間の深い当たりを良く追いついた!そしてそこから良くジャンピングスローで1塁アウトにした! 西岡が出塁すれば当然足でかきまわされることは目に見え、4番の金泰均にも打順がまわってこようか、という状況でしたから、この好守備は大きいですね。 高須のファインプレーがこの回三者凡退に抑えたといっても過言ではないはずです。(先制のホームランにも驚かされましたぞよ) そして、やっぱり、嶋!ですね。この試合、今季2度目の2番にすわりました。 試合前にはこのような報道がされていました。 ---引用開始--- 「2番・嶋」成瀬攻略へブラウン監督キーマン指名 (スポニチアネックス 2010年06月19日) http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/06/19/21.html 楽天・ブラウン監督が成瀬攻略のキーマンに嶋を指名した。18日は雨天中止となり、19日はロッテ・成瀬と今季初対戦。指揮官は「状態のいい打者を並べていく。2番は嶋。彼は状況に応じた打撃ができるから」と話した。  左腕・成瀬に対し聖沢、鉄平以外は7人の右打者を並べるオーダーで、チームトップの打率・324の嶋を攻撃的2番として起用。捕手ながら今季2度目の2番に座る嶋は「打順に制約されないよう、自分の打撃をするだけ」と意気込んだ。 ---引用終了--- ちなみに2番は昨年も1試合ありました。しかし、あの時の起用はつなぎ役・黒子役に徹するパフォーマンスをノムさんは求めていたと思いますが(ヒットなど期待していない(失笑))、今季の嶋は違いますよね。(今日の試合の嶋は3番・嶋みたいな活躍ぶりだった(笑)) このブラウン采配が見事に的中しました。5打数2安打2打点。下位打線が作ったチャンスメイクをきっちり点に結びつけてくれました。 特に印象に残ったのは5回です。高須の先制弾が出た後2アウトになるも、そこからチャンスを演出。2アウト1塁で聖澤のカウント1-2からの4球目に楽天はエンドランで動き、聖澤の右翼へのヒットゴロで2アウト3,1塁としました。ここで嶋。初球、再び動いて、嶋も期待に応え、左翼へのヒットゴロを放ち、追加点をあげることに成功しました。 守備の面では2度ニ盗を企図されましたが、いずれも二塁で刺すことができました。(3回西岡のニ盗時の送球は三塁方向に逸れましたが、どうにかアウトにしました) 今日の試合、3番・鉄平、4番・中村紀、5番・山崎武のクリーンアップがからっきしでした。しかし、こういう日もあります。当たりがなかった選手を他の選手がカバーする、フォローしあう、そのような試合を1試合でも多くみたいですね。 ■ロッテ投手陣の球種別割合 成瀬(左)118球・・・St63、Sl42、Ch13 内(右)20球・・・St9、Cut1、Sl9、Fo1 秋親(右)19球・・・St7、Sl7、Fo3、Cur2 ■楽天投手陣の球種別割合(岩隈以外) 小山(右)10球・・・St7、Sl1、Sin2 川岸(右)12球・・・St4、Sin3、Cur2、Sl3 ■楽天投手陣の奪空振り履歴 岩隈 2回大松7球目・・・フォーク(空振り三振) 20 2回里崎6球目・・・フォーク(空振り三振) 23 3回岡田2球目・・・シュート 10 3回岡田4球目・・・フォーク(空振り三振) 23 3回根元5球目・・・フォーク(空振り三振) 22 5回里崎2球目・・・シュート 19 7回大松2球目・・・シュート 14 小山 8回里崎4球目・・・シンカー(空振り三振) 2 川岸 9回西岡3球目・・・ストレート 9 9回西岡4球目・・・ストレート(空振り三振) 10 9回井口2球目・・・スライダー 9 9回井口4球目・・・カーブ(空振り三振) 8 ■両チームのカウント推移と打席結果 赤紫の網掛け=空振り、黄緑の網掛け=ファウル ストレート・・・St、カーブ・・・Cur、スライダー・・・Sl、カットボール・・・Cut、シュート・・・Sh、フォーク・・・Fo、シンカー・・・Sin、チェンジアップ・・・Ch、パーム・・・Pa、ナックル・・・Kn、ストライク-ボールの順です。カウントの太文字はストレート、太文字ではないのは変化球です。 文中に出てくる番号は配給図のゾーンを示しています。 配給図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から右に、折り返して左→右と1,2,3と番号をふると、 1、2、3、4、5 6、7、8、9、10 11、12、13、14、15 16、17、18、19、20 21、22、23、24、25 となります。そのうちストライクゾーンが7、8、9、12、13、14、17、18、19にあたります。 -------------------------------------------------- ■本家ブログの過去記事はこちらをクリックして下さい。 ---------------------------------------------------- ■こちらのブログの過去記事はこちらをクリックして下さい。 ---------------------------------------------------- 現在ブログ村のランキングに参加中!みなさまのポチッが更新の最大の励みになります。なにとぞ、よろしくお願いします。(^○^)/ にほんブログ村

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