瀬戸内紀行その4~大塚国際美術館編~
今回もまた先日訪れた瀬戸内紀行の模様をお届けしたいと思います。四国連合展の帰途、鳴門市の大塚国際美術館に立ち寄ってみることにしてみました。国立公園内の山を削り取って埋め込まれた巨大な構造物といった外観を持つ館内の延べ床面積は29,412㎡に及び当時建築許可を得るために5年もの歳月を要したといった話をかつて耳にしたことがあります。エントランスをくぐると地下3Fへと続く全長41mの長いエスカレーターが観覧者を迎えます。最初に現れたのはミケランジェロの天井画の最高傑作といわれるシスティナ・ホール。現地さながらの臨場感に包まれた空間で早速シャッターを切るたくさんの方に紛れて私も記念の一枚を撮ってみました。(楽)こちらの美術館は古代美術から現代絵画に至る約1000点に及ぶ西洋の名作を原寸大で楽しむことができる場所となっています。山中に建造された地下3Fから地下1F部分は古代、中世、ルネサンス、バロック、近代そして地上1Fから2Fは現代といった具合に絵画史の変遷を辿ることができる展示がなされていました。企業の文化事業のひとつとして運営する一般的な美術館では従来オリジナル作品をコレクションして展示するといったかたちが採られてきた様に感じますが、大塚製薬グループが創業の地で運営するこの美術館では先に述べました通り、世界的に知られる数多くの名画の複製画が原寸大で展示されています。実際、これだけの内容の原画を現地に赴いて鑑賞するのはなかなか困難であることを考えれば、この場所は西洋美術についての造詣を深める機会を広く提供している意義ある空間である、と言っても過言ではない様な気がします。今回はタイトなスケジュールによる疲労感と勉強不足も相俟って、終盤は頭の中が酸欠状態に陥りながらの見学と相成りました。(笑)次回はもっと西洋史についての知識も深め、また時間をかけながら、のんびり楽しむことができればと思います。神戸淡路鳴門自動車道を上り、この日の宿泊先となる兵庫方面へと向かいます。途中、淡路SAに立ち寄りこの日の夕食をこちらで頂くこととしました。フードコートにてご当地ラーメンを注文!今回は私が鯛塩ラーメン(向かって右)、そして妻が牛肉入りの徳島ラーメン(左)を頂きました(鯛塩ラーメンは、ヘルシーなあっさりスープに麺がよく絡み柚子の味もアクセントとなっていて、美味しかった!!)。下りのSAの観覧車に明りが灯り始める様子を眺めながら、のんびり楽しい夕食時が過ぎていきます。出発前の明石海峡大橋を一枚。次第に暮れなずんでいく景色もまた絵になりますね。~次回へ続く~