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カテゴリ:講習会&イベント等
11月14日に行ってきました、東京子ども図書館。
閑静な住宅街に佇むレンガ造りの落ち着いた建物でした。1階には文庫とホール、そして 薪ストーブをしつらえたフローリングのこぢんまりした部屋がありました。まるで北欧の 子供部屋みたい(見たことはありませんけど、イメージね、イメージ)で心が休まります。 子供が自分で歩いて行けるところにこういう図書館があったらなぁ…。 講師は図書館員でもある内藤直子先生です。 集まった受講生は、北は岩手から南は九州までの各地から!そして、遠くドイツからいら した方もありました。総勢17名です。 先生は開口一番、「この講習会ではメモを取らないのが恒例になっています」とひとこと。 ほとんどの受講生がノートとペンを構えていたのである意味緊張が走りました。 「メモを取るとエネルギーがそちらへ流れてしまいます。よく聞いて、あとから思い返して 自分のなかに残っていることこそ、意味があります」というようなことをおっしゃいました。 私たちは頭と心をまっさらにして、これから起こることすべてに集中することになりました。 講習会は、実習(講習生が一話ずつ語る)と講評で進んでいきました。 輪になって椅子に座り簡単な自己紹介の後、さっそくお話を聞く形に椅子を並べ替えて、 講習生の語りが始まりました。 5人語ると輪になって講評をいただき、次の5人が語ります。 昼食をはさんでさらに語りを聞きました。 プログラムはこちら。 実習A 1 おおかみと七ひきの子やぎ 「おはなしのろうそく18」東京子ども図書館 2 小石投げの名人タオ・カム 「子どもに語るアジアの昔話2」こぐま社 3 北斗七星 「おはなしのろうそく25」東京子ども図書館 4 八郎 「最後の授業」吉沢和夫・文 ポプラ社 5 たまごを売って子ブタを買って 「吸血鬼の花よめ」福音館書店 実習B 1 世界でいちばんきれいな声 「おはなしのろうそく11」東京子ども図書館 2 ふるやのもり 「なまくらトック」東京子ども図書館 3 浦島太郎 「おはなしのろうそく25」東京子ども図書館 4 牛方とやまんば 「おはなしのろうそく8」東京子ども図書館 5 旅人馬 「日本昔話百選」三省堂 実習C 1 あなのはなし 「おはなしのろうそく4」東京子ども図書館 2 北風に会いにいった少年 「雨のち晴れ」東京子ども図書館 3 お月さまのはなし 「おはなしのろうそく25」東京子ども図書館 4 三びきのやぎのがらがらどん 「三びきのやぎのがらがらどん」(同名絵本)福音館書店 5 エパミナンダス 「おはなしのろうそく1」東京子ども図書館 6 びんぼうこびと 「おはなしのろうそく26」東京子ども図書館 7 ラプンツェル 「おはなしのろうそく5」東京子ども図書館 どの方も普段子供たちに語っているだけあって、みなさんそれぞれ雰囲気をお持ちでした。 私は、実習Aー5「たまごを売って子ブタを買って」です。前の方が八郎潟の伝承を語ら れてシーンとした雰囲気になっていたので、自分の気持ちを切り替えることもあり「次は がらりと変わりましてブルガリアの昔話をお話します」と言ってから語りました。それだ けですっと空気が変わりました。そして、たくさん笑っていただきました。 先生からは、『よく話し込んでいて、お話と語り手が一体になっていますね。お百姓の空 想が膨らんだまま、カラッと終わらせたところが良かったです。』と講評をいただきまし た。 とっても嬉しかったです。 全員の語りと講評が終わり、おいしいお茶とケーキをいただいた後、図書館員の方々によ る「おたのしみお話会」がありました。わ~い! おたのしみお話会 1 風の神と子ども(日本の昔話) 「だめといわれてひっこむな」(愛蔵版おはなしのろうそく5)東京子ども図書館 2 腹のなかの小鳥の話(アイヌの昔話) 「おはなしのろうそく24」東京子ども図書館 3 ふたりのあさごはん(にし ゆうこ作) 「赤鬼エティン」(愛蔵版おはなしのろうそく8)東京子ども図書館 4 指輪(スペインの昔話) 「おはなしのろうそく27」東京子ども図書館 5 やっちまったことはやっちまったこと(チェコの昔話) 「おはなしのろうそく27」東京子ども図書館 腹のなかの小鳥の話は松岡享子さんが語ってくださいました。 小鳥は「カニツンツンビィツンツン」と歌っていました!おお~!なんだか感動です。 後で会話したときに、絵本の「カニツンツン」のことをお聞きしたら、絵本は知らないと おっしゃってましたが…。 ろうそく27は新刊です。「指輪」は恐ろし~いお話です。来年の夏までに覚えて語りた いと思いました。「やっちまったことはやっちまったこと」これはまた、何ともおかしな お話で、テンポ良く語られるストーリーにすっかり乗せられて、聞き終わった時にはまる でジェットコースターから降りた時のようなめまいにも似た感動がありました。 終了間際に話し合いの時間が設けられ、そこでは 昔話に出てくる“今の子供が知らない言葉”をどう語るかとか お話のなかの歌はどう扱うか、などについて自由に話し合いました。 それはまた別の機会に記録します。 こうして10時から17時まで、どっぷりとお話に浸かりこんだ私たちはそれぞれの帰路 についたのでした。 次回(1月)が早くも楽しみです! あ、次に語るお話はまだまだ練習中でした。精進精進 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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