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2009.11.11
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カテゴリ:読書 児童文学
ローマン・ブリテン4部作の2作目です。
ローズマリー・サトクリフ著。
岩波少年文庫




                  
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ローマの崩壊が予感される時代を舞台に、若き従軍医とその従兄弟の百人隊長
の目線で書かれた歴史物。
「第九軍団のワシ」の続編です。

読み始め、歴史物にありがちな不慣れな地名や人名にちょっとばかり戸惑いますが
主人公ジャスティンと従兄弟のフラビウスが出会うところから、話はがぜん面白く
展開します。
戦いのさなかに、自分の信じる道を進もうとする2人のまっすぐな姿勢が気持よい
です。

大陸で生まれ育った人々と話すと、その歴史への興味や彼らの居所が世界の歴史と
一つに繋がっているのを感じます。世界史の続きに自分が立っているのです。
20代だったか、若かった私は、自分の認識のなさを痛感しました。


そして今、地球の裏側のニュースが瞬時に画像として映し出される時代、遠く離れた
場所で作られた野菜や花が1~2日のうちにわが町のスーパーに並ぶ時代です。
日本人の私たちは、歴史の続きに立っているだろうか。
子どもたちは歴史を自分のものと感じているだろうか。

中学生に是非読んでほしい。


合わせて読みたいシリーズ

第1作 第九軍団のワシ
第2作 銀の枝
第3作 ともしびをかかげて
第4作 辺境のオオカミ








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Last updated  2009.11.11 14:53:19
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