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カテゴリ:読書 一般
岩波ブックレッNo.759
キャラ化する/される子どもたち -排除型社会における新たな人間像- 土井隆義 著 「キャラ化」という言葉に惹かれて手に取りました。 連帯から個人へと移り変わる時代の流れを横軸に 秋葉原殺傷事件など、現代特有の青年犯罪を縦軸に 「圏外」「自己肯定」などをキーワードとして 子どものみならず大人も含め、現代日本人の「自己の忍耐力」の 危機を語ります。 対等化する子どもたち、対等化する親子、対等化する教師と生徒、などなど 上下関係や上から目線を極端に避けるといいます。 成長しないキャラクター。 つまり、エピソードの順番が変わってもストーリーに影響しないアニメ。 ネオテニー(幼形成熟)化した「リカちゃん人形」。 未来より過去に、外ではなく内に意識が向かう若者たち。 自らを「キャラ化」して、一見穏やかな関係を保とうとする子どもたち。 そこには我が家の娘とその友人たちの姿が重なります。 コミュニケーションに興味のある方にお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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