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カテゴリ:読書 一般
![]() シズコさん 佐野洋子 著 新潮社 著者が、母親について語っている本です。 幼いころの記憶の母から老いて施設に暮らすようになった母までを 著者が歩んできた道・感じてきた心で、行きつ戻りつ書き綴っています。 そうして、母「シズコさん」は一体どんな人だったのか、を まるで大木を刻んで彫像を創るように表現しようと試みている。 う~ん、粘土を取ったり付けたりして塑像を創る、と言うほうが近いかな。 そう感じました。 シズコさんは強烈な人です。いえ、著者の中で強烈な人なのでしょう。 だから本も強烈です。 シズコさんは、とても可愛いおばあちゃんになるのですよ。 私自身が今、老いた実母との新たな関わり方を模索しているところです。 老いると人は変わります。 いつの間にか、母は母ではなく、時には娘に、時には幼女に、時には 頑なな山姥になります。 身近な人が「老いてきた」と感じたら、読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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