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2010.09.02
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カテゴリ:読書 児童文学
8月の図書館は、心なしか戦争関連の図書が多く配架されていたようです。
これもその一つ。

大戦下、ユダヤ人の姉妹が故郷ウィーンの両親の元を離れ、スウェーデンのある島に
住む養い親に引き取られ、両親を心配しながら苦労しつつ成長する物語。
アニカ・トールの4部作です。
新宿書房より。


                  
海の島





                  
睡蓮の池






                  
海の深み






                  
大海の光                  




見知らぬ家庭にわが子を託す親たち、言葉もわからない場所で健気に生きる子どもたち、
養い親の事情、何よりユダヤ人に対する人々の感情。
中立国スウェーデンにおいてさえ、偏見による理不尽な扱いに甘んじなければならなか
ったステフィの不安と怒り。母国語を忘れてスウェーデン人になりきろうとするネッリ。
懸命に生きる道を探すステフィの、学校生活・友情・恋愛・家族への愛・養父母への想
いが、気負わない文章で綴られていきます。

ステフィとボーイフレンドの愛し合う場面にちょっとドキドキしましたが…。
アニカ・トールの「ノーラ、12歳の秋」という本も、小学校高学年の女の子にありがちな
友達関係のトラブルを描いた作品ですが、やはり性的描写があります。欧米では成熟が早
いのか、はたまた私が奥手すぎるのか…。
で、どちらも小学生のわが子には敢えて勧めてはいません。

中高生以上にお勧めです。










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Last updated  2010.09.02 16:27:02
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