|
カテゴリ:読書 児童文学
8月の図書館は、心なしか戦争関連の図書が多く配架されていたようです。
これもその一つ。 大戦下、ユダヤ人の姉妹が故郷ウィーンの両親の元を離れ、スウェーデンのある島に 住む養い親に引き取られ、両親を心配しながら苦労しつつ成長する物語。 アニカ・トールの4部作です。 新宿書房より。 ![]() 海の島 ![]() 睡蓮の池 ![]() 海の深み ![]() 大海の光 見知らぬ家庭にわが子を託す親たち、言葉もわからない場所で健気に生きる子どもたち、 養い親の事情、何よりユダヤ人に対する人々の感情。 中立国スウェーデンにおいてさえ、偏見による理不尽な扱いに甘んじなければならなか ったステフィの不安と怒り。母国語を忘れてスウェーデン人になりきろうとするネッリ。 懸命に生きる道を探すステフィの、学校生活・友情・恋愛・家族への愛・養父母への想 いが、気負わない文章で綴られていきます。 ステフィとボーイフレンドの愛し合う場面にちょっとドキドキしましたが…。 アニカ・トールの「ノーラ、12歳の秋」という本も、小学校高学年の女の子にありがちな 友達関係のトラブルを描いた作品ですが、やはり性的描写があります。欧米では成熟が早 いのか、はたまた私が奥手すぎるのか…。 で、どちらも小学生のわが子には敢えて勧めてはいません。 中高生以上にお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.02 16:27:02
コメント(0) | コメントを書く
[読書 児童文学] カテゴリの最新記事
|