143752 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2012.03.07
XML
 やっと受験が終わった。

かつて受験が終わったら何を書こうとしていたのかも忘れた。

再受験してよかった。やっと医者になれる。

国立だ。私立も受かった。国立に行く。


 受験を終えて分かった。医学科に入りやすいもクソもない。

どこの大学だろうと、国公立だろうと私立だろうと、難しいのだ。

地獄だった。まして6月から本格的に受験勉強を再開した僕にとっては。

周りの受験生はみんな落ちたようである。少なくとも、僕の後ろ十数人は落ちた。

地獄だった。地獄だった。地獄だった。地獄だった。地獄だった。


 一方で、医学科とは対照的な難しさを誇る部門がある。

東京大学である。

かつて僕は、医学科と東京大学の双方を志し、悩んでいたことがある。

古くからの知り合いの多くは浪人し、彼らもまた今年受験した。

僕より遥かに優れた連中である。彼らの吉報を待つ。



 再受験生で受かった人はあまりいないようである。

僕は運が良かったのだろう。学力の面で優れていたとは到底思えないのである。

僕が去年別の大学に入学したことや、高校時代にやったこと、評定が推薦入試できないほど低かったこと…。

たまたまやってきたことが、たまたま大学の先生方に評価していただけたのだろう。

偶然がために、人生を左右する大一番が決まってしまった。

受験生の努力も、憂いも、苦しみも、足掻きも、全て運が支配している。

適性のある受験生は定員より多いのだから、仕方のないことである。だが、あまりにも酷である。

 長い、長い長い、長い受験勉強がようやく終わった。しばらくは、下宿の準備に忙しくなるだろう。


 幾千の骸の上に、僕は立っている。

少しでも行動を間違えていたら、僕も彼らのようになっていたのかもしれない。

彼らの無念を晴らすためにも、立派な学生とならなければならない。南無阿弥陀仏。


 山の頂に着いたのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.03.07 09:38:34
コメント(0) | コメントを書く
[戸ッ茶ーブユーデン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X