志学塾日報

2007/09/22(土)22:54

能力

読書メモ(5)

============================== お知らせ 明日(9月23日)日曜日は13時~22時で自習室が開いています。 あさって(9月24日)月曜祝は9時~22時で自習室が開いています。 がんがん勉強しに来てくださいね。 ============================= 人間の能力は後天的要因で形成されている。 つまり、生まれたときから天才という人間はいないのだ。 動物なんかは逆で、先天的に身についている能力がほとんどだ。 たとえば、蜘蛛は誰に教わるでもなく、蜘蛛の巣が作れる。 非常にきれいで、計算された形の蜘蛛の巣が作れるわけだが、 かといって、頭がいいというわけではない。 あくまでも、生まれたときにすでに身についた能力を使っているだけだ。 だから、蜘蛛の巣の作り方も、急激に環境を変えたりしても、 それに対応して変化させることなんてできない。 だって、DNAに染み込んでいる生まれついての能力だから。 一方、人間は、先天的に身につけている能力は少ない。 しかし、後天的要因、つまり、後から、環境や、教育や、周りに人などによって、 教えられたり、自ら学んだりして身に着ける能力がとても多い。 これが、人間のとんでもなく優れた環境適応能力となっているといってもいいだろう。 だから、縄文時代の人たちは、狩りの能力を身に着けて、生きていったのだろう。 弥生時代の人たちは、さらに農耕のというものを身につけて、生きていったのだろう。 そうやって、時代時代に応じて、必要な能力を人々は後天的に学んでいったのだ。 さて、現代、人間に求められている能力は、 「知恵」だろう。 しっかりとした「知恵」を身につけることが大切だ。 しかしその「知恵」も後天的に身に着けるものだ。 先天的、つまり、生まれたときから身についているものではない。 後天的に能力を身につけることができる人間が、 しっかりと学習すれば、間違いなく能力として身につけることができるだろう。 生まれたときからの能力ではない。 生まれてから努力して身につける能力だ。 だから、生まれたときからの天才なんていない。 天才は、生まれてから努力しているのだ。 忘れちゃいけない。

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