06年150km耐久朝5:00起床!夜中に雨が降ったらしいが、路面はほぼ乾いている。いいぞいいぞ!このまま天気は回復・・・・するのかな? 今回のレースの予選は9:50からなので、気分的にはゆとりがある。 これが実は大きな誤りだったことが、あとから判明する。 6時過ぎに準備が終わり、出発。7時過ぎにサーキット到着。T口はまだ来ていない。 先日諸事情により、車検を受けていなかったので、朝一番に車検を受けなければならない。車検時間は7:30から8:30まで。 最初の作業は・・・予選はDRY。ということは、練習用タイヤからレース用のフレッシュタイヤに交換しなければならない。このCBR、予備ホイルがないので、そういった準備が事前にできなかったのだ。あわてて作業にはいる。 タイヤ交換の次はFブレーキパットの交換。先日の練習後、ブレーキを確認すると、1mmしか残りがなかった。先日の夕方、買ってきたのだ あれ?今ブレーキを換えて次の走行というと・・・予選じゃん。 ということは、予選の前半でブレーキの慣らしをしきゃいけない。10分の予選でそりゃきつい! そうこうしているうちにT口登場。ゼッケンを切ってきたので、それを貼り付け。 ゼッケンは黄色。うちのマシンはシルバー。貼った瞬間・・・ しげ:これ車検通らないんじゃない。黄色が全然目立たない。 T口:大丈夫!大丈夫!(営業マンだけにいい加減な発言だ!) ごそごそと車検の準備をして、車検場へ向かう。 ウェア関係、消火器、給油装置はOK。マシンもOK。しかし・・・ 検査員:これ、ゼッケン見にくいね。走ってると多分見えないよ。ゼッケンを貼り変えるかゼッケンベースを黒色で作ってきてください。車検時間内にもってきてくださいね。 しげ :はいはーい。車検時間は何時までですか? 検査員:8:30までですよ。 しげ :今何時ですか? 検査員:8:20ですよ。ですからあと10分ですね。 しげ :マジですか?T口のばか者! ピットまで大急ぎ帰り、黒のガムテープでゼッケン周りを黒く貼りつぶす。 そして、再び車検場まで走り、OKをもらう。危うく車検落ち!あぶないところでした。 予選開始9:50 天気はどんよりしており、わずかながら水滴が落ちている。お願いだから降るなよ・・・と心の中で念じながら開始を待つ。 5分前にウォーマーを外し、ウェイティングエリアそしてピットロードへ並ぶ。 いい位置に付けた。前には3台しかいない。しげのタイムからいうと、すぐに速い連中は抜いて行くだろう。その後ろについて引っ張ってもらおう(^^) コースオープンで次々にコースイン。1コーナーに向けてブレーキング! ブレーキが・・・効かない。 ブレーキの慣らしを忘れており、危うくコースアウトするところだった。1周は様子見が必要そうだ。 ブレーキの慣らしをしつつも、それなりには頑張っているのだが、1周目から数台に抜かれる。いつもN250のレースでは遊んでもらっているとらおさんにバックストレートで抜かれる。(N250車両にバックストレートで抜かれるとは、よほどエンジンが回っていないようだ。)しかし、 ターゲットはこれだ! とばかりに、追撃体勢に入る。追撃といっても、彼は47秒台では走るはずなので、すぐに置いて行かれそうだが、タイムアップのきっかけにはなるはずだ。 3周目に入るとブレーキも普通に効き出した。シールドにわずかながら水滴が付くが、この程度なら路面が濡れることはないと自己暗示をかけて走る。 2コーナーで前方のNSRが縁石に乗り上げ、テールを滑らしてコースアウト。そのまま行ってしまうかと思いきや、偶然コースに戻り、走行ラインを横切る。慌ててアクセルを戻して回避。ペースメーカーのとらおさんまで抜いてしまった。彼はもっと戻しちゃったみたいだ。 縁石の上は濡れて滑りやすくなっているようで、気をつけねばならない。 その時点でも、前方にはトップグループの集団がまだ見える。雨が気になるのか、全体的にペースが上がらないようだ。 4周目のバックストレートエンドで再びとらおさんに抜かれる。再びターゲット復活。しかし、最終コーナー手前で、雨足がやや強くなる。ペースを落とすか否か微妙なところだ。しかし、臆病なしげは既に闘争心を失せ、最終コーナーの進入速度を落としてしまった。そして2台ほどに一気に抜かれ、 どうする。ペースアップするか? と自分の中で考えるが、今走っている場所はホームストレート。そして残りはおそらく1周しか走れないだろう。ということは、今までよりも良いタイムなんか出るわけない。そう考え、更なるペースダウンをした。 スローダウンして走行していると、3台ほどが転倒している。その中に、最後に抜いていった車両もあった。今回は珍しくいいタイミングでペースダウンしたようだ。 しげの予選が終わると、次は第二ライダーのT口の予選が始まる。しかし、更に雨足は強くなり、完全なウェット。予選間の十数分の間に、ほとんどのチームはレインタイヤに履き替える。 しかし、うちのチームはレインタイヤを買っていないどころか、スペアホイルさえない。危険だが、転ばない程度に走ってもらうしかない。しかも、トップタイムの130%以内で走らなければ予選落ちもありえる状況だ。 T口くん頑張ってね! と他人事のように冷たく第二ライダーを送り出す。(^^) T口は10分の予選時間を慎重に走り切り、無事帰還。 予選結果 しげ:1’50’678(トップ1’47’517)注:トップタイム記録者は最終ラップで転倒。 他の上位陣は49秒止まり。やはりペースが上がってなかった。 T口:2’35’753(トップ2’00’543)130%の予選通過タイムは2’36’706。 タイヤハンディがあり、T口が予選通過ぎりぎりのところだった。 総合結果では予選8番手/20台となった。予想以上の出来です。(^^)V 決勝に向けて、チーム員(ライダー含めて3名ですが)との段取り打合せを行う。 無給油作戦 :ガソリンタンク容量を測ると、15Lくらい。15.5入れると、鍵穴からガ ソリンが出てくる。燃費を詳しく測ってないが、16Lは入れたいところ。 そうすると、無給油は不可能と結論付けた。 給油段取り :ヘルパーがセンタースタンド掛け→消火器持ち 第一ライダーが燃料キャップを空け、給油後にセンタースタンド外し 第二ライダーが給油 ライダー交代:41周のレースで、最低1ラップはされるだろうから、交代は21周目。 ピットイン :速度制限60km厳守の事。速度とエンジン回転数のデータがないので、 安全を見て、遅すぎるくらいでピットインする事 ※しげには、これがかなりのプレッシャーになりました。 決勝 スタートは14:20。出走前点検が14:00までなので、13:55にウェイティングエリアに向かう。14:00からスタート進行だ。 午前中に降った雨も乾き、完全なDRYだ。 今回は始めてのルマン式スタートなので、規則書を熟読?してスタート手順を頭の中に叩き込んでいる。 サイティングラップ→グリッド→ウォームアップ→ルマン式グリッド→スタート だったはず。 サイティングラップが始まる。そしてメインストレートへ戻ると、皆マシンをいきなりルマン式グリッドに付けている。 あれ、スタートグリッドは?そうか!ルマン式のグリッドからウォームアップランに入るのか! この時点では、思い違いに気づいていない。 そして、ライダーはグランドスタンド側へ移動。 え?ウォームアップもバイクまで走って行くの? まだ気づいてない。 そして秒読み開始。3.2.1.・・・レッドランプ消灯。 皆いっせいに走り出す。 え?これってスタート? まだ現実をつかめずにいる。マシンに向かって走る速度は、その気持ちが現れていたはずだ。 セルスタートで発進する。そこそこいいスタートではあったが、1コーナーに入る時もまだ疑心半疑だ。おかげで数台にパスされる。 そして1周回ってホームストレートスタートラインを通過したとき、既にレースが初まっている事を確心した。 馬鹿ですね~(^^) レースになってもなかなかタイムアップできない。トップグループに離され、目標は目の前を走るとらおさんのみになった。ストレートではスリップに入って食らい付くが、周を追うごとに、じわじわと離されて行く。 そして、前方に妙な動きをするNSRが現れる。周遅れではなさそうだが、動きがおかしい。ヘアピンではスローダウンしたかのようにアウトベタを走るが、その他は普通に走っている。SP車両らしく、ストレートは異常に速い。(うちのCBRもSPなんだけどな) とらおさんが、2周かかってパス。続いてしげもパスしようとするが、なかなか抜けない。とらおさんがどんどん離れて行く。 やっとそのNSRをパスするが、翌バックストレートで簡単に抜き返される。その後、しばらく後ろについていたが、徐々にNSRはペースを取り戻して離れていった。 あれは何だったんだ? なんか馬鹿にされていたようにも見えたが、何らかのトラブルだったんでしょうね。 結局単独走行になり、ペースも51秒中盤で安定してしまう。 10周を超えると周遅れも出始める。普通なら周遅れは立ち上がり速度が遅いので、ストレートで簡単にパスできるのだが、このCBRではそうもいかない。 なんせ、周遅れのN250をパスしようと、そのスリップに入るが、スリップに入ってやっと付いて行けるような状況だ。ブレーキで抜くしかない。 黙々と20周を回るが、普段からサインボードを見る癖のないしげは、自分のボードが何処に出してあるのか見つけれない。しかも、出してあろう場所の付近に、より大きなサインボードを出しているチームがある。そればかり見てしまい、ピットインのタイミングを外してしまった。 結局車載のラップ計測器の周回数を目安に、22周目でピットイン。 速度超過! これが恐ろしくて、無知なしげは、ピットロード入り口(マイクナイトコーナー付近)から必要以上に速度を落としてしまう。そして、ピットイン。 後からヘルパーに、あれは30kmだったな。 と、厳しいご意見をいただく。 ゴメンナサイ<(_ _)> ピット作業を終え、T口がコースイン。 レーシングスーツを脱ぎ、涼しい格好に戻る。目標タイムには届かなかったものの、単独9位でライダー交代。一仕事を終えたようで、充実感がある。こういうレースもいいな。 しかし、まだレースが終わったわけではない。T口のタイム計測を始める。 56秒.55秒.55秒.・・・・やる気あるのか? 常時アップサインを出しながら見守る。結構な台数に抜かれたようだが、実際に順位にどう影響しているのか全く解らない。今更ながら、さすが耐久レース! RVFに絡まれ、やっとペースアップ。しかし、結局抜かれる(T_T)・・・ 最後にやっと53秒台を記録し、チェッカー! 決勝正式結果 10位/20台(完走19台) 正式結果を見ると、ピットロードの速度違反やその他ペナルティーでのストップ&ゴー やタイム加算が数台あったようだ。 しげのとったピットイン速度の正当性を主張するが、2:1でしげの敗北。あれで20秒以上はロスしているだろうから、T口のスロースタートと合わせると、あと1個くらいは順位が上がっていたはず。 無念! しかし、調整不足の割には上出来。最下位争いになるかと思われたが、これが耐久レースというものなんでしょうか。わからないものですね。 あと、今回は全体的にペースが上がってなかったのも助かりました。(^^) 今回使用したマシンの改善課題 ・キャブセット、及びエアクリーナーBOXの取り付け。 ここまでSP400の利点を発揮できなかったのは大きな誤算。 ・足回りの調整(フロントの油面は、あと5mmほど下げたい) ・ジェネレータの取り付け(気楽に乗るには充電されていたほうが良い) ・わずかながら、まだウォーターラインから水が漏れているようだ。要修理。 ・今後これで耐久に出る場合は、燃費計測が重要。 今回のガソリン使用量からすると、無給油作戦が出来たはず。 以上は、オーナーへの宿題としたいと思います。 次回に向けての課題・反省 ・マシンは普段から走っているものを使うのが望ましい。 セッティングデータ、セッティングパーツ、マシン信頼性の問題。 ・ピットロード速度60kmは事前に計算する。 ・ピット制限速度はあくまでピットロード内のみで、入り口は攻めること。 というわけで、耐久も面白いな!と感じた1日でした。来年もきっと参戦すると思います。 マシンは・・・まだ不明ですが。 今回の優勝はB2さんとこばやんのペアでした。岡山国際N250チャンプと鈴鹿ST250チャンプのコンビですから最強ですね。 おめでとうございます。 今回応援してくださったみなさん、ありがとうございました。 御世話になったアトリエ柴田さん、河本自動車さん、ありがとうございました。 マシンを貸していただいたT口2号さん。ありがとうございました。ヘルパー含めて御世話になりました。 そしてT口くん、御互いタイムアップして、来年も頑張りましょう。お疲れ様でした。 ジャンル別一覧
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