レストア会社の後輩から譲り受けたDEGREE。新しい年式かと思いきや、実は91年モデル。ほかのバイクと同じ程度の年式だった。 2年間、軒下でカバーなしの置き古し状態。 ジェベルでは非力さを感じていたところもあるので、是非乗ってみたいと思い、修理を始める。 ただし、極力お金をかけないようにすることが前提。 これが、もらってきた状態です。かなり昔、エンデューロなどにも出ていたらしく、結構いじられている。 フロント周りはCRMの物が入っているらしく、部品調達に苦労しそう。 入手したバイクの足回りは必ずOHするという信念のもと、まずはお決まりの骨状態へ持ち込む。 しかし、早々と最初の難関へ。 エアークリーナー、キャブフレームがかなり厳しいレイアウトとなっており、キャブが外れない。 知恵の輪に発狂しながら何とか外すことができた。 とりあえずキャブのOHをするが、ガソリンを抜いていたのでしょう。比較的綺麗な状態でした。 このキャブには加速ポンプまで付いてます。ちょっと感動モノです。 そして、どんどん次に進みます。もちろん、分解しながら部品のチェックをしてゆきます。 これはクーラントのリザーバータンクですが、ホースの差込口がだめですね。ここからエアを吸っちゃいます。 WP周りからもクーラントが漏れてます。ポンプカバーのOリングが原因かも。 リヤスプリング周りもぼろぼろですね。 そしてエンジンを降ろして、 骨になっちゃいました。 フレーム・スイングアームなどのシロウト塗装が終わりました。 色は、悩んだ末、無難なシルバー。 これから組立に入ります。 ここまでくれば仕事はどんどん進みます。 前の所有者は、エンディューロをやっていたこともあり、保安部品がすぐに外せるように工夫しています。(要はノーマル部品がないということですね。)ゴムバンドで止めているので少々不安が残りますが、この部分は後々どうにでもなりそうなので、このまま組みます。 リザーバータンクも、部品を買うまでもなく、直接ホースを突っ込みました。(NSRレーサーと同じようにしてます。) 形になってきましたが、ここで問題発生。 ステップを止めているフレーム側のメスねじが、なめそうになってます。ボルトがこれ以上入りません。ここがいってしまうと、フレーム交換。つまり、振り出しにもどってしまいます。 しかし、あいにくこんな大きなタップは持ってません。せいぜいM8までです。 考えた末、こんな荒業を使いました。 ボルトのねじ部分を削り、タップもどきをつくりました。 硬度がないので、ねじ切りは無理ですが、ねじ山修正くらいは出来るだとうと思ったわけです。 そして、無事にボルトが収まりました。 シロウト塗装なので、モノが当たるとすぐに剥げてしまいます。ステップ周りにこのようなガードを作ってみました。 組立が終わり、エンジンを始動させると、調子よく吹けあがります。しかし、ウォーターポンプ周りの水漏れが止まってません。 確認してみると、どうやらメカニカルシールのようです。 早速部品を手配します。ベアリングも手配をかけましたが、この部品は単品では出ておらず、ケースカバーとASSYということが判明。値段にすると20000円強。この程度の部品は単品で用意しておいてほしいところですね。 ベアリングが回らないわけではないので、今回はベアリングの錆び進行防止にグリスを塗りたくってそのまま組むことにしました。 そして、無事名義変更できました。 かかった費用 塗料関係:16000円 部品関係:17000円(ブレーキパット含む) 登録費用:21000円(自賠責3年含む) 合計 :54000円 しばらく楽しんでみたいと思います。 ジャンル別一覧
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