ベターハーフ書籍名:ベターハーフ 著者名:唯川 恵 出版社:集英社 あらすじ:幸せなはずの結婚に踏み出した1組の夫婦。 けれど披露宴の直前に夫の元愛人が目の前で 手首を切るという最悪のスタートとなった。 「どうして結婚なんかしたのだろう」 「別れられないのはなぜなんだろう」 お互いを責め合いながらも共に生活する二人。 感想:ズキッ、グサッ!何回も言葉のトゲが突き刺さる。男と 女の本音のぶつかり合い。既婚者ならだれでも一つや二つ 「そうそう」「わかるわかる」ってことが夫婦喧嘩の会話 にも、主婦の愚痴にも現れる結婚生活の現実。 未婚者にはキツイ現実かもしれない。でもあえて読んでみ てほしい本だ。 株の暴落、バブルの崩壊、親父狩りなど時代の流れに翻弄 されながらも別れられずにいる二人。 男と女はどこまでいっても違うのだ。体の造りも家庭の中 の役割も、見ているものも言葉をかけるタイミングも全て。 共に生きるということがどういうことなのか、この本は正 直に答えてくれる。 パートナーとして共同生活者として、輝かしい笑顔を映し ていた鏡が「老い」を映しだすころ、そこに共に成長した 喜びが見えるのだろうか。 これからの夫婦のあり方も含め、反省させられることもあ り、心にとどめておきたい1冊でした。 |