カテゴリ:RF-2200
BFOの調整は昨晩から策を練り上げて対応、ジャイロアンテナは今日裏蓋を開けた時にとりあえずチャレンジして、何とかうまく行きました。
1.ジャイロアンテナの復活から解説します。 本機はジャイロアンテナが起立したままで、倒して収納不可能。回転は当初から全く問題なしという症状でした。対応は ・ジャイロアンテナ根元のEリングを、アンテナ線を切らないよう注意しながら外す。 ・ジャイロアンテナをゆっくりとラジオ本体から抜く。配線を切らないよう注意。 ・回転部には結構埃が溜まっていたので、まずは清掃。 ・アンテナ側の底部に押さえ金具がネジ止めされているので、ネジを外す。押さえ金具の下にはスプリングと小さな鉄球があるので、紛失しないよう注意。 ・金具、スプリングと鉄球に付いたグリスを綺麗に拭き取り、新しいグリスを塗って組み上げる。 ・ジャイロアンテナをラジオ本体へ組み込み、元通りにEリングで固定する。 こんな段取りで作業し、無事に復活しました。証拠写真です。 下が収納後。 うまくいってヨカッター\(^O^)/ 2.次はBFO周りの調整です。結論から言うと(BFO部の)トランジスタは交換せずに済み、AMモード受信時と変わらない音量でSSB再生できるようになりました。 ・回路図の一部を引用します。 ・今回いちばん調整したのはSSB AF AMP回路です。 (1)TR28は2SC945 → 2SC1815L-GRへ交換。 (2)R114は最初から150KΩ。これを金皮抵抗へ交換。 (3)R115は最初680KΩ → 560KΩ金皮へ交換。 (4)R117は3.3KΩ → 2.8KΩ(5.6KΩ金属箔×2本並列)へ交換。 (5)C197は0.01μF → 0.047μFへ交換。 (6)C198は0.01μF → 0.1μFへ交換。 (7)C195は10pF → 15pFディップドマイカコンデンサへ交換。 (8)R118は6.8KΩ → 4.7KΩ金皮へ交換。 (1)、(2)はローノイズ対策。(3)はローノイズとゲインアップ対策。(4)はローノイズとひずみ防止対策。2.7KΩでOKだと思います。(5)、(6)と(8)はSSBと言うかBFO動作時の音声出力レベルアップ対策。 (7)が一番説明の難しい部分ですが、プロダクト検波への入力レベルアップ対策で合っていると思います。 (1)~(4)はすでに実施済みでしたから、(5)以降の対策でBFO動作時の音声出力レベルが上がったことになります。 BFOを入れたときの同調はもの凄くクリティカルなので、チューニングダイヤルはSLOWにして根気よく同調して下さい。きちんと同調してゼロインすると、普通の音で聞こえます。うーん、LC発振のBFOでここまで安定して聞くことができるのは凄いなーと、単純に感激しています \(◎o◎)/! 苦労した甲斐がありましたが、いやー疲れました。 部品交換は、2月13日の日記で紹介した変則法を使っています。 上記(5)~(8)の対策を一括実施してしまいそれぞれの効果は確認しませんでしたが、(7)はやらなくても十分に効果が出たかもしれません。 回路図が手元にあり、回路図と実際の部品を照合して回路図の誤りや実装上の修正箇所を特定できないと、ここまでできません。私も本当はダイヤルユニットを外して清掃、プリント基板を取り出して部品交換したいのですが、今はそこまで出来ません。 改造修理にチャレンジされる方は、熟慮の上自己責任でご対応願います。本機COUGAR-2200(RF-2200)は、無茶苦茶をやって壊すには、惜しいラジオです。 最後に、このところのCOUGAR関係の画像は全てOptio W90で撮影しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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