2016/05/18(水)16:31
世界一人口の少ない島のイタリアンレストラン…(5/4)
ゆったりした時間のなかで 午前10時呼子発松島行きの定期船は定員を超える船客でいっぱいでした。ゴールデンウィークの真ん中なので、島に帰省する子ども連れの人もいたようです。 この船の客の大半は最近開店したレストラン「MATSUSHIMA」のお客さんです。その数は16人ほどはいたでしょう。今日は天気は良かったのに風が強くてとても波が高かったのです。小さな定期船は新鋭船で転覆の心配はしなかったのですが木の葉のように揺れました。 「キャー」と何回も繰り返される船客の歓声。ひょうきんな船長さんは船室をふり返りながら客の叫び声を楽しむかのように操船します。そのうちにひょっこりひょうたん島の形をした松島(佐賀県唐津市鎮西町)が近づいてきました。「窓にかかるしぶき」
(しぶきの向こうに見える松島、今や戸数十数戸の過疎の島) 呼子を出て15分足らず、船長は船速を落とし慎重に入港しました。二重の防波堤にかこまれた船着き場の向かい側に小さな教会が建っています。見慣れた風景です。この島に来たのは5年ぶりですが、時間が止まったかのように目に入ってくる景色は全く変わっていません。「カトリック教会」
(島の住民は昔から全員がカトリック教徒なのです) レストラン「MATSUSHIMA」は、この島で海士をしている宋勇さんの長男勇人(はやと)さんがシェフを務めます。勇人さんは現在福岡のイタリアンレストランで働いています。予約が入ったときだけ島に帰ってきて料理をつくるのです。「海を眺めるレストラン」
(シェフのあいさつ、お父さんの自宅をリフォームしたレストランです) この日のメニューは、ほとんどが新鮮な素材を活かした創作料理でした。厨房と客席が隣り合わせなので、ホームパーティのようなくつろぎ感がありました。「海の幸を満喫」 このお店は「世界一人口が少ない島のイタリアンレストラン」といっていいでしょう。ある程度の人数が集まったところでの完全予約制です。厳選された生きた素材をその場で調理するのです。誰でも満足できるボリュームと美味しさだと思います。 11時過ぎからゆっくりと食事を楽しみ、そのあとは島をひとめぐり。といっても坂がきついところがあるのでちょっと足を鍛える運動になります。しかし、あわてることはありません。なぜなら帰りの船の時間は16時なのですから。(呼子~松島間の定期船は一日三往復) 海と山と空以外はなにもない島です。見どころと言えば島の磯に打ち寄せる荒波と波止場に建つ教会くらいです。 ゆったりしたひとときを過ごす時間の余裕と、ちょっとばかり高価な食事を楽しむお金の余裕のある大人のための、とっておきのレストランです。 「Ristorante MATSUSHIMA」 唐津市鎮西町松島3488-1
ランチ11:30~ 完全予約制 080-2738-2655 ↓ランキングに参加しています。よかったらクリックをお願いします。
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