Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

2018/01/14(日)15:55

インド映画を観る(1/2)

最近見た映画(62)

​映画は世界を知る窓口​ インドの映画産業は、年間映画制作本数・映画館観客総数ともに世界一である。ハリウッドなどとても及ばない。 製作本数が多いのは州によって言語が違うので、各言語圏毎に制作されているという事情もある。監督や人気俳優も言語圏ごとにいるのである。テレビが十分普及していないこともあるが、映画はインドの一大産業で、インドは映画大国なのである。 昔のインド映画は、ドラマ進行中に突然ストリーに関係ないような歌や踊りが始まることが多かった。映画は庶民の娯楽であり、色々な要素、特に歌舞音曲が喜ばれたのだ。 最近は社会派映画も多くなっている。年末にレンタルしていた映画をまだ見ていなかったので、ハリウッド映画「ハドソン川の奇跡」のあとにインド映画「ミルカ」を見た。 「ミルカ」(2013年制作)は実在した陸上競技の選手ミルカ・シンをモデルにしている。1947年のインド、パキスタン分断で、シーク教徒のミルカは住んでいた土地を追われ、その混乱の過程で父と母が殺されてしまう。 孤児となったミルカは、軍隊で陸上競技の資質を見出されて、インド代表としてパキスタンとの親善交流試合の団長に選ばれる。しかし、ミルカには父母を殺したパキスタンへのこだわりがあって最初は団長になるのを断る。「ミルカ」 (近代的な映画技術も駆使されて、なかなか面白い作品に仕上がっている)  「ミルカ」は、恋物語あり、歌や踊りありというインド映画の王道も外していない。しかし、インド・パキスタン分離のなかで、多くのヒンズー教徒が故郷を追われたという事実が一つの柱となっている。そのことを思い出させてくれた点でもこの映画を観てよかった。  残念なことは、レンタルショップに行ってもなかなかアジアやアフリカ、南アメリカの映画を見かけないことである。映画はドラマであって必ずしも史実ではない。しかし、制作国や地域の過去と現実などを反映している。映画は世界を知る重要な窓口なのである。 ハリウッド映画ばかりに汚染されず、もっと発展途上国の映画を観るべきだ。ちなみに「ハドソン川の奇跡」は前に一度観ていたが、タイトルバックの最初に、クリントイーストウッドの名前が出てくる。彼がディレクターでありプロデューサーだったのだ。 ​↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。​ にほんブログ村

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