2022/05/11(水)10:20
台湾はどうなっていくか(4/25)
香港を見ていると、他所事ではない
ウクライナ情勢に注目が集まっているが、実は台湾への中国侵攻も現実味を帯びてきた。香港の民主勢力を一掃して、ウィグル弾圧を平然と進める習近平なら、これはもうやりかねない。
かつて、台湾について調べたことがあった。中華民国と呼んでいた台湾が国連を追われた。国連における「中国」の議席は、1971年のアルバニア決議によって中華人民共和国が継承した。台湾関係の本を読んだのはその頃だ。
自分が調べたことは日本統治時代のことも当然含まれていたはずだ。日清戦争後50年間にわたって日本は台湾を植民地としていた。しかし、論文にしたわけでもなく、そのころどんなことを考えたのかは今となっては忘れた。
12年前に台湾に始めて旅した。那覇や香港やシンガポールの下町と同様、夜遅くまで賑わう繁華街があり、未だ中国の脅威は感じなかった。しかし10年経って台湾の雲行きが怪しくなった。ウクライナにおける力による現状変更も関係ある。
「最近読んでいる台湾関係書」
(台湾の歴史は、外圧による支配の歴史でもある)
台湾の先住民は山岳地帯に今も少数民族として住んでいる。そこにはかろうじて独自の文化が観光資源として残っている。台湾主要部は1600年代のオランダ支配以来、鄭氏、清王朝、大日本帝国、国民党と、外部勢力から支配された歴史を持つ。
中国の海洋進出によりその存在が脅かされている今、台湾の事を調べなおしてみようと思った。九州ほどの面積の台湾島には、2,340万人が住み、人口密度はなんと650人/km2を超える人々が暮らしている。
台湾の行方は、尖閣諸島・琉球列島(現沖縄県)、ひいては日本の存在とも大きくかかわってくる。アメリカが尖閣は防衛ラインに含まれると言っても、本気で守ってくれるとは限らない。グァム島に危険が及びそうな時は別としてであるが。
こんなことを書けばすぐ「進歩的なメディアや学者」は右翼的な発想と言うが、政治は力のバランスの上で成り立っている。地政学的にも、習近平の中国が台湾を現状のまま放置しておくとは考えられないし、その時沖縄の存在も微妙なものになる。
琉球王国は、その昔清朝に朝貢していた。日本進出前の朝鮮と同じ立場だ。実は、幕末に来航したアメリカのペリーは琉球王国とも日本と同じような和親条約を結んでいる。アメリカも清王朝も琉球王国を独立した国家として認めていた。
そんな歴史的背景からすると、中国が琉球王国(沖縄県)は中国領だったと言い出してもおかしくない。対外的に強く出ることが政権基盤を強くするというのは、韓国、中国の常套手段だからだ。
日本が中国の台湾問題に内政干渉することはできない。でも、現実的に日本領である沖縄県の一部である尖閣諸島や、台湾から110kmしか離れていない八重山諸島の与那国島を守ることは、国家として当然の行為だろう。
台湾の歴史とともに、台湾の現状について改めて自分なりに調べたい。↓ランキングに参加中、良かったら下のバナーをクリックしてください。
写真日記ランキング
台湾を知るための60章 (エリア・スタディーズ) [ 赤松美和子 ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2022/5/11時点)楽天で購入