|
テーマ:人権教育のあり方(25)
カテゴリ:人権を学び心をたがやす
(まえがき)
ここ十数年、「人権」に関して学び、考えてきた。そして、子ども達には「人権教室」、その親や祖父母世代には「人権懇談会」などを実施してきた。その学びをふまえ、「人権」を考えてゆくうえでの根幹部分について、朝ドラ「おむすび」のキャラクターを借りて会話風に書いてみました。 結と栄吉の会話 その4 (結=主人公米田結 栄=結の祖父米田栄吉) 結 話は飛ぶけど、「人権擁護委員」ちゅう人がいると聞いたけど、なんば すっ人ね? 栄 「人権擁護」ちゅうと簡単に言うたら「人権を守る」ちゅう意味やろ。 ばってん日本人はずっと「人権」は守るもんとしか考えちょらんやった。 そいは、おりゃ気になるこつやったっちゃ。 結 その考えでいかんと、「人権を守るこつ」は、大切なこっちゃろう。 栄 結、おまやゃ、歴史の時間も寝ちょったつか。西洋の歴史で、「人権」は 時の国王などの支配階級と戦って勝ち取ってきたと習ろうろ。 そいけん、「人権は守る」んじゃのーて、「勝ち取って積み上げてゆく」 ちゅー気持が大事と思うとたい。 ![]() 結 あ-そうか、朝ドラの「トラツバ(虎に翼)」がそいばテーマにしちょった。 「男女共同参画」も「子どもの権利条約」などもそうね。「パワハラ、セ クハラ、カスハラ、アカハラ、マタハラ」などで「人権」を侵されている 人や、「LGBTQ」の人たたちの「人権」も、今からはみんなで考えていか にゃいかんこつたいね。 栄 ああ、そうたい。お前も賢こーなってきたのー。さすがにおいの孫たいね。 ついでに言うとな「人権擁護」のシンボルに使こーちょる「人権まもる君・ あゆみちゃん」も時代遅れじゃな。 結 そうね。それは知らんやった。「人権まもる君、あゆみちゃん」のどこが いかんとね。 栄 こんシンボルが出来た時は、「人権ば守る」という考えが強かったったと たいね。そいけん「人権まもる君」というわけじゃった。 ばってん最近の考え方でなら、「人権つくる(創る)さん、人権ひろめさん」 とかの名まえに変ゆっとが良かな。男は「君」、女は「ちゃん」と区別して 呼ぶこつも今では古かろが。 結 じいちゃん、すごかね。うちももっと世の中のことを考えにゃいかんね。 ![]() (ある小学校の5年生の人権教室の様子) 栄 そいかい、「人権擁護委員」の人たちの役割について言えば、今の世の動 きをしっかい知って「人権を侵されよる人たちば守る」事が大事じゃと思 うね。そいと、「人権」の考え方を多くの人にひろ(広)むっこつもお願い したい。 結 あーそうか。自分の権利が無視された時や、いやな思いをさせられた時に は、我慢せんで「人権擁護委員さんに相談せんね」ちゅうこつね。じいち ゃん、今日はどうもありがとね。 うちの疑問がすっきりしたような気がするばい。また来るけんね~。 栄 おうまた来い。お前も給料もらようやろ。翔也とデートばかいせんで、 今度来る時は、じいちゃんやばあちょんに土産ないとん買うて来んか。 <おわり> ↓ランキングに参加しています。良かったら下をクリックして下さい。 ![]() 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/12/28 11:10:11 PM
コメント(0) | コメントを書く
[人権を学び心をたがやす] カテゴリの最新記事
|