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Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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Shige&Happy@ Re[1]:雪の朝(2/4)(02/04) mabo400さんへ 昔は雪だるまが作れるほど…

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2025/03/09
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カテゴリ:山歩きと山登り
​松浦党の盟主波多氏の居城​​

 波多氏の断絶後、松浦地方を与えられたのは寺沢氏だった。寺沢氏は交通の便の良い松浦川河口の唐津に城の建設を始めた。しかし、寺沢氏の支配に入ってからもしばらくは、岸岳城は改修されつつ併存していたようである。

「岸岳城概念図」

(法安寺の案内板より)

 岸岳城に現在残っている石積みは安土桃山時代の様式で積まれたものが多く、波多氏時代の山城の痕跡はほぼ消えている。1637年の島原・天草の乱の後、徳川幕府から「一国一城令」が出され、岸岳城は廃城となった。

「稜線に到着」

(駐車場から急坂を登ること約20分、稜線の西側に着いた)

 ここより西に数分歩くと旗竿石に着く。この地点からは唐津市の市街地や虹ノ松原が遠望できる。大きな岩に手首ほどの穴があり、旗竿を建てた跡だと言われる。眺めた後、表示板の位置に戻り東の方向へ稜線を歩く。

「同行の二人はFB友達」
(本丸に向かう途中に、三の堀切、三の丸、二の掘切、二の丸がある)

「三の堀切」

(登山者のために木橋が架けられているいる)

 三の堀切にかけられた木橋を登れば、すぐに三の丸跡に着く。平地であるが幅は広いところで60mくらいしかない。櫓の礎石の跡なども発見されていない。木々が生い茂っていて眺望もよくない。

「二の堀切」

(三の堀切より幅が広い。石積みは寺沢氏時代に改修されたという)

 二の堀切を過ぎると登山道は二の丸を経て大手口に達する。大手口は大手門があったとされる場所だが、今はその痕跡は何も残っていない。
「本丸跡」

(雑木が茂っていて展望は良くない、ここにも建造物の痕跡は無い)

 本丸からしばらく細い稜線を下ってゆくと、姫落とし岩に着く。波多氏断絶のときに、姫君たちがこの岩より飛び降りたという伝承が残る。

「姫落とし岩と抜け穴跡」

(抜け穴は落城の際の備えと言うが、数mで行きどまりになっている)

「姫落とし岩からの展望①」

(眼下には厳木川と松浦川が合流する、相知(逢う地)の街並みが見える)

「姫落とし岩からの展望②」

(県央にそびえる八幡岳、右下に岸岳城の城下町だった佐里地区がある)

 岸岳山頂の細長い稜線が岸岳城の区域だが、現在、眼下を望めるの場所は旗竿石と姫落とし岩の二カ所に限られる。波多氏時代の光景については想像を広げて考えるしかない。

 所用時間2時間半ほどで登山口の駐車場に戻った。登山道は鎖や階段が整備されているが、傾斜がきついところが多いので、時間をかけてゆっくり歩くことが必要だ。

 この日は気温も比較的高く風もほとんど無かった。春先としては良い登山日和だった。遠来のお客さんも十分に山城の雰囲気を感じてくれただろう。

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Last updated  2025/03/15 01:36:02 PM
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