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カテゴリ:最近見た映画
単行本「点と線」、1958年2月発行 「点と線」は社会派推理小説の先駆けとなった作品だ。自分は小学校の卒業文集の「将来の夢」で「日本一の小説家かマンガ家になりたい」と書いた。小学生の頃すでに松本清張の小説を読んでいたからに他ならない。 映画「点と線」の公開は、単行本発行から9ヵ月後の1958年11月である。ただ、小説「点と線」は、日本交通公社の雑誌「旅」に1957年3月から1958年3月にかけて連載されていた。小説「点と線」の初出は旅行会社の雑誌だ。 自分は、小学生の時に原作を読んだと思うが、映画「点と線」を映画館で見た記憶は無い。最近、NHKのBSで放映され、それを録画していたので改めて観た。昭和の人々の立ち居振る舞いや生き様のほか、交通事情なども懐かしかった。 ![]() (福岡県香椎の海岸で男女の「情死」死体が発見される) 男性の死体のポケットには列車食堂の食事の伝票が一枚しかなかった。この小さな手がかりから、香椎浜の死体は単なる情死ではなく、汚職事件の口封じのための計画的殺人事件だと、博多署のベテラン刑事鳥飼重太郎は考える。そして、警視庁の三原紀一刑事たとともに、容疑者の捜査にかかる。 東京駅の空白の4分間は、時刻表マニアでないと思いつかないことだ。当時は高度経済成長の芽生えの時期で旅ブームの走りだった。そのことも、小説「点と線」、映画「点と線」のヒットにつながったと思う。。 ![]() (1950年代までは新幹線もなく、長距離移動は夜行列車が主流だった) 容疑者が飛行機で移動したことを、刑事たちは最初は気づかなかった。これは当時の交通事情を反映している。今ならすぐ気づくところだ。 その他に、松本清張作品に共通することに次のような点がある。 50歳前後の人物を「初老」と表現すること。汚職など政財界の闇がテーマとなること。巨悪の頂点に立つ者や小金のある者には多くの場合「妾」がいること。捜査にあたるのは定年前の地味な老刑事であること。などなど・・・。 ともかく、自分は小学生時代から大学生のころまで、結構松本清張を読んだ。就職してからは、映画化されたものをDVDなどで観た。インターネットもスマホも無い時代、至急の連絡と言えば電報という時代が描かれる。 清張作品は、今となれば社会派推理小説の古典の域に入る。また、晩年には古代史に関する作品も多く書いた。それらも結構読んだと思うが、一度書棚を整理した時に、清張作品は一掃したのだろう。探したが1冊も残っていない。と、思ったら短編集「西郷札」が1冊ポツンと残っていた。 ![]() 新潮文庫昭和60年発行の第29刷で本体価格が427円で定価は440円。消費税が3%だったというのも懐かしい。「西郷札」が記憶に残っているので読み返したいが、この頃の文庫本は文字が小さくて虫眼鏡が必要だ。 ※映画のシーンはYouTubeより ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026/07/01 07:56:37 PM
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