「物は言いよう」とても面白い!
フェミコード、略して「FC」とは、「言動がセクハラや性差別にならないかどうかを検討するための基準」だそうです。FCの観点から世の中の性差別的現象を考える、本。あとがきによると「実用書」。たしかに、よくわからない「セクハラハンドブック」みたないなのと一緒にこちらの本をさらに上級編としてつけると、かなり勉強になる。しかも、難易度を3段階に分けているのが面白い。印象に残ったのは以下。難易度1「専業主婦が少なくなれば少なくなるほど、少年犯罪が多くなっているのは数字で出てますね。」「専業主婦がいて子供を育てるから、その人たちの老後を支える世代が出てくるわけですよ」大○巨泉さんの発言らしい。数字的に関連を示す根拠はないそうです。しかも、働く女性には家にいろ、といっているのと同じ。専業主婦の女性には子産み子育ての道具として尊重しろ、といっているのと同じ。結局どっちも認めていない。難易度2「女性アナウンサーって、普通のOLなんですよ。」NHKの久○純子アナウンサーの言葉らしい。「OL」って言葉は男性事務職員よりも地位が低い女性事務職員をあらわすために作られた言葉なんだそうです。なので、この言葉を使っている限りちょっと・・。難易度3「この人は決してフェミニズムの立場に立った甲高い声の告発者ではない」難易度3あたりになると解説も難しい。ぜひ本を読んでください。私はこの著者(斎藤美奈子)の本をはじめて読んだが、とても面白かった。冷静で、決して「甲高く」ならない文章。もっといろいろ読んでみようと思う。「物は言いよう」 著者: 斎藤美奈子 出版社:平凡社:::::::::::::本日の消費生活アドバイザーの勉強・ 消費者問題 30分くらい読み。これって教科書で読んだよねー、みたいな事件がたくさん出てきた。