【5月に読んだ本】18冊でした。好対照の本が面白かった
面白かった2冊は、こちら。内容も背景も全く対照的。でもどちらも面白くて記憶に残る本でした。やっぱり賞ものって面白い確率は高いんだよねーー。家康、江戸を建てる [ 門井慶喜 ]コンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]5月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:3938ナイス数:345家康、江戸を建てるの感想面白かったー。利根川の部と、飲み水の部が特によかった。石の部はイメージが湧かず、ちょっと私には厳しかったかな。東京住みの人はぜひ読むのをお勧めします。地名がたくさん出てきて、そういうことか、と目から鱗が大量に落ちます。どうせ江戸城あたりの、今で言う都心ばっかり?と思いきや、飲み水は今の井の頭公園からだし、江戸城の漆喰の原料の石灰運搬のために発達したのか青梅街道、なと、多摩住民にも楽しめました。江戸東京博物館行きたいなー。図書館では順番待ちが長そうな新しい本が早くもオーディブルになってうれしい限りでした。読了日:05月03日 著者:門井慶喜女の運命は髪で変わるの感想なかなかよかった。勝間和代さんおすすめ本、かつ毎朝聞いているj-waveの番組にも出演されていて、読んでみた。「髪はほぼ色気」章はまあどうでもいいや、だったけど、「髪はほぼ年齢」章は得るもの多し。ブランドバックより髪に投資、が見た目年齢を決める。服はプチプラでOK、カラーは美容院で。など。私も正直ヒカリ物やブランド品に興味はないので、髪メンテナンスは維持しようかな。白髪染対策に2か月に一度は美容院に行っているので、これは続けよう。図書館本読了日:05月04日 著者:佐藤友美ニッポンを解剖する! 東京図鑑 (諸ガイド)の感想建築系が多く、私には今ひとつ。皇居の石垣チェックは、「家康、江戸を建てる」を読んだあとだったのでなるほど、だった。大江戸線六本木駅が東京で1番深い、のは納得。昔乗り換えに使ってたけどホント大変だった。旧岩崎邸に行ってみたい。図書館本読了日:05月05日 著者:山女日記の感想すごく面白かった。早く読めばよかった!嫌ミスでもなく毒もなく、はっきり言って湊かなえらしくないんだけど、いいほうに裏切られた。角田光代とか、辻村深月みたいな、女子の心理描写がすごい。なるほど、山登りも意味や意義をを持たせたり、団体行動にこだわる人がいるのか、と勉強になった。1番よかったのは「金時山」。大輔くん、いいヤツ!!「白馬岳」もよかった。「雨が降っても一緒にいたい人」っていいなあ。図書館本読了日:05月06日 著者:湊 かなえダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポの感想住む国を「検討する」ってすごいな。ドイツが移民国家だから?日本に外国人が選んで住もうと思うと学生か、配偶者か、企業が保証する労働ビザがいるんだろうから、その違いがすごい。食べ物は何とかなっても、住むところ探しが勝手が違うといろいろ大変そうだ!図書館本読了日:05月06日 著者:小栗 左多里,トニー・ラズロおんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)の感想毎週楽しみにみてるこのドラマ!面白かったのは、配役紹介&インタビュー、あと衣装ね!直親「プリンスには明るいカラーを」、政次「少し浮いた存在感を色使いで演出」中野直由「テーマは戦国のヤンキー」小野政直「総髪姿ばかりの井伊谷で中ぞり姿」「月代を狭くし、知性派の印象に」今川親子「都会のモード系ファッション」「今川家が滅びに向かう虚無感を、派手な色合いで暗ににおわせた」など、みんな意味を持たせてるんだ、と面白かった。インタビューは同じ僧侶なのに傑山はインタビューあり、年上風の昊天はインタビューなしって。。図書館本読了日:05月08日 著者:知識ゼロからのキリスト教絵画入門の感想西洋の絵を見ると、神話かキリスト教のどちらかがテーマやネタ?になってることが多く、そこの知識の補填に。ちらほら知ってる話題もあったけど、正直知識なさすぎてこの本すら難しい。まあいろいろ読むとだんだん知識も増えるかな。図書館本読了日:05月14日 著者:池上 英洋謎解き ヒエロニムス・ボス (とんぼの本)の感想「ぶら美」をみて、ボスに興味を持って借りてみた。まあ独創的だなあ。怪物や建物が、よく思いつくなあ、と思ってしまう。でも、もしかしたら昔は実はそんな生き物もいたりして、とも思ったり。でも、1人の画家の作品を本で追いかけるのはそんなに面白くないとわかったのが収穫。図書館本読了日:05月15日 著者:小池 寿子三四郎 (新潮文庫)の感想先に「それから」を聞いてしまったのだけど、三四郎も聞いてみた。来年大学生になる(予定の)子どもをもつ親としては、三四郎にも親目線になってしまう。。学校サボるなー、授業行きなさいー、ごはん食べろーなどなど。田舎から仕送りしてる身になっておくれ。。。都会での出会いと若者の成長、がテーマなのかな。与次郎のチャラ男っぷりには呆れたけど、最後三四郎も受け入れるのもまた成長ってことか。ちなみに、登場人物を調べようとしてググると、お笑いの人がヒットするのやめてほしいわー。Audible にて。読了日:05月15日 著者:夏目 漱石ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め (メディアファクトリーのコミックエッセイ)の感想うーん、ベルリンへの移住記の前作ほど面白くなかった。なんでだろう。作者が外国慣れしちゃったか?!(笑)気持ちはわかるけど。へーと思ったのはリペアカフェ。直してもらいたい人と、直したい人が繋がれるっていいなあ。うちの近所の児童館におもちゃ病院が時折開業するけど、勝手ながらそんなイメージ。図書館本読了日:05月15日 著者:小栗 左多里,トニー・ラズロぶらぶら美術・博物館 プレミアムアートブック2014-2015 (エンターブレインムック)の感想さいきんこの番組にハマってて、本があるのこと。古いのしかなく残念だけど、まあいいか、と思って借りたら、やっぱり今年のが読みたくなった(ToT)高橋マリ子ってモデルだったのかー。この番組で知って、他で見たことないんだけど、いつもびっくりするような服を着てるから何者?と思っていた。今年の買っちゃおうかなあ。図書館本読了日:05月20日 著者:冷蔵庫で作りおきパン いつでも焼きたて―週末生地を作って平日食べたい分を焼くの感想一部、参考になった。今実際毎日パンを焼いてる私。クックパッドでみた、前日夜に整形→冷蔵庫で発酵→朝焼く、ってのが毎日の定番。なので、そこは新しい発見はなかった。むしろ我が家は量が多いので生地の作り置きのスペースがこれ以上は無理。新しい発見は、牛乳パックとアルミホイルで作る焼き型。あと、スコーンも美味しそう。ただしバターが高いんだよね。。ってことで、むしろクックパッドの素晴らしさを実感しました。図書館本読了日:05月24日 著者:吉永 麻衣子六条御息所 源氏がたり 上 (小学館文庫)の感想林真理子が、六条御息所の口を借りて源氏物語を語るとこうなるか。。前日の酒井順子とはまた違った面白さ。何しろ六条御息所が語るのだから、だいぶ怨念が(笑)。光源氏を「あの方」と呼び、魅力を語りながらも、女癖の悪さをdisる!もはや光源氏もゲス男な感じ。光源氏のイメージは酒井順子の「源氏姉妹」でだいぶ変わり、この本では桐壺帝と桐壺の更衣のイメージが変わったなあ。そして、やはり紫の上はかわいそうな人認定。図書館本読了日:05月24日 著者:林 真理子知識ゼロからの美術館入門の感想本筋よりも、QAが意外と良かった。特に額縁の話。額縁は変えない。新規購入時には額縁はついてる。上野の国立西洋美術館て早く行きたいな!図書館本読了日:05月28日 著者:青柳 正規NHK大河ドラマスペシャル るるぶ おんな城主 直虎 (JTBのムック)読了日:05月28日 著者:門 (新潮文庫)の感想三部作のまとめ。これは暗かったなー。宗助とお米のひっそり生きてる感がひしひしと伝わってきた。現代だったら、そのきっかけの略奪愛の過程を描くんだろうけど、これはそこは略なのか、私は全く読み取れず。予備知識がなかったら気がつきませんでした(汗)禅寺にいくことで彼なりに何かを悟り、前よりはさっぱり明るく捌けた人になった、ということか。お米の、夭折、流産、死産はなかなか大変だと思った。そこが一番印象的。お金ないといいながら下女がいたりするので、当時はもしかして必要最低限のものだったのかしら。Audible にて。読了日:05月29日 著者:夏目 漱石コンビニ人間の感想流行りものだし読んどくか、くらいの動機だったんだけど、すっかり引き込まれてしまい一気読み。面白かった。人間は周囲の人に影響される、マニュアルに沿ってれば「普通」の人のように過ごせる、みんな「変わってる」理由を欲しがる、など、独特の視点がすごく面白かった。確かに、個性的すぎて悩んでる人にとっては「この通りすればいい」ってのはある意味行動指針になるのかもしれない。高校生の長女は「36歳で結婚してないと、こんなに周りに色々言われるの?!」と、そこに反応していた。図書館本読了日:05月29日 著者:村田 沙耶香六条御息所 源氏がたり 下 (小学館文庫)の感想引き続きおもしろかった。とことん女子目線。明石の君に対する、「あの方」の上から目線の描写が新しい視点だった。「自分よりはるかに高貴な男と結ばれたばかりに、一生見下され続けることになったのです。」あさきゆめみしにはない視点だわー。あと、紫の上の経済基盤のなさも実感。玉鬘がやって来たあとの右大臣の北の方になぞらえて、さらに父親も男兄弟もいない、子どももいない、ってのは本当に頼るところなし、なんだなー。とにかくおもしろかった。さすが林真理子!図書館本読了日:05月31日 著者:林 真理子読書メーターコンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]