【読書メーターでまとめ】12月は10冊でした。小説が面白かった。Audible様々
一番面白かったのは「ある男」。映像化された作品はある程度面白さが担保されていると思っているので、原作は読むようにしている。この作品も映画は見てないけど、小説は面白かったー。「戸籍」「身分証明」「過去」って何だろう、と考えた。目の前にいる人について自分が知っていることが全ていいんじゃない?と思う一方で、やっぱり知らない過去があったらいやかも、とも思う。その「いや」というのは、その過去そのものが嫌なのか、隠されていたことそのものなのか。。しかもこの作品の状況の場合、相手がなくなってから分かったことなのでもう聞きようもなく。。映画のポスターや予告で「ある男」本人じゃなくて調べるほうの妻夫木聡のほうが大きいのはなんで?と思ってたけど、読むと納得。そして、Audibleは新しい作品、話題の作品の投下が多くて本当にうれしい。他にも・探しやすさも向上した・おすすめの特集が増えたので、聞きたい作品に会えることが増えた。(前は、え、この作品あったの?とたまたま知ることが多かった。)明らかにサービス向上していた本当にありがたいことです。12月の読書メーター読んだ本の数:10読んだページ数:2509ナイス数:147ある男の感想Audible 。映画化ってことは面白いんだろう、と聴いてみたら本当に面白かった。「ある男」の人生を描いてるがどちらかというも「ある男」を追いかける城戸と里枝がメインか。その2人が内面を語る、その描写が本当にリアルで、聞き入ってしまった。そして、人の過去とか「この人のことを知ってる」って何だろう、と考えた。本人とはうまく行ってるのに、殺人犯の息子と知ると距離を置くのは、何かの遺伝を心配してる?亡くなった夫の身元が別人だったショックって、嘘をつかれてたことの衝撃なのか?知らない人だったことの衝撃なのか?読了日:12月01日 著者:平野 啓一郎糖質中毒 痩せられない本当の理由 (文春新書 1349)の感想50過ぎたし、体重落としたいし、ということで夕食の炭水化物を抜いている。それで3キロくらいは落ちたけど、ここにきてまた減らないので読んでみた。結果、糖質とは米,麺、パンだけではなく、砂糖も含む、そして私の体重が減らないのは砂糖を減らせてないからでは、と思った。やたら悪者にされている缶コーヒーなどは飲まないのだけど、ビスケット類が好きなんだよね。。さらに、今日からこの3つに気を付ける。「血糖値を上げない食べ方を知る」「野菜やたんぱく質を先に、炭水化物は最後にする」「炭水化物を単体で食べるのは最悪」図書館本読了日:12月04日 著者:牧田 善二徹底活用!バランスボール大全の感想家にバランスボールがあることに気が付いたので読んでみた(夫が買って放置してた)。リモートワークで運動不足+仕事中は座りっぱなし=足のむくみがひどい → 家ではバランスボールに座って仕事をすることにしたら、むくみは多少マシになった。なので他にもできることはないかな?と思って読んでみたのだけど、ボールを使って盛大に運動をするのはいまいち私にとっては実現性がなさそう。。。座ったまま仕事の合間に脚や体を動かすのが現実的かなと思った。図書館本読了日:12月04日 著者:腹筋を美しく見せる! 女子の体幹トレーニングの感想ホットヨガのレッスンで、強度が上がるにつれ「体幹を使って」と言われることが多くなってきた。そもそも体幹ってなんだ?と思って読んでみた。いろいろ方法が書いてあったけど、毎日続けられる気がしない。。しかもそもそもできないものも多いわ。。ということで、まずは体重を減らすのを優先します。図書館本読了日:12月04日 著者:名画の中で働く人々 ───「仕事」で学ぶ西洋史の感想久しぶりに中野京子さんの新作。職業で印象的だったのは「女性科学者」の中の特に「ガヴァネス」。「要は没落した良家の娘」が「単に勉強を教えるだけでなく、品のある物腰を子どもたちに叩き込める」家庭教師、らしい。そしてあのキュリー夫人も元カヴァネスと。絵で大笑いしたのは「アキスに扮したレオポルド一世」の珍妙なメイクと衣装。これは大笑い。「鉄道駅」に描かれている大量のドラマ。これは想像力を使った。図書館本読了日:12月11日 著者:中野 京子正体 (光文社文庫 そ 4-1)の感想これは面白かった!Audible で聴き入ってしまった。要は逃亡劇なんだけど、語り手が変わるから、私たち読者が1番情報を持ってる。でも真実は知らない。最後まで聞くしかない!ストーリーも面白いし、ナレーターのかたも上手で大満足。冤罪事件の問題提起もあったけど、私には介護現場の描写のほうが印象に残った。そうか、お年寄りってこんな感じなのか、、。図書館本読了日:12月18日 著者:染井為人リサイクル・バイオ燃料が切り拓く新たなビジョン―使用済み食用油のエネルギー利用の感想勉強になった。某コンビニの店内調理の揚げ油が全てリサイクルされている、というのを知り、その仕組みと行き先に興味を持って読んでみた。今まで私が住んだことのある自治体では、家庭からの使用済み食用油の回収はなかったので全く知らなかったが、複数の自治体で運用されているらしい。もちろん、自治体以外の専門家業者もあるらしい。東日本大震災直後、ガソリンが流通しないなか、リサイクルのバイオディーゼル燃料で物資を届けた例も、全く知らなかった。集める手間、精製の手間が課題のようだけど、興味を持っていきたい。図書館本読了日:12月18日 著者:泉谷 眞実,野中 章久,金井 源太,小野 洋【NHKあさイチで紹介】マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろうの感想確かJ-WAVEの出演で知り、その後日経新聞でも取り上げられていて、さらに興味を持ったので読んでみました。とても面白かった。「ゆるスポーツ」そのものも、それへの過程や考え方がとてもいい。中でも「できないことは、克服するものではなく生かすもの」「担ぎ手が渋滞している神輿より、道に置かれっぱなしの神輿を担ごう」など、とにかくいちいちハッとする言葉が多かった。これが言語化、さすがコピーライターということか。そして、働くことや頑張ることの価値観、方向を変えるといろいろ幸せになれそうだと思った。図書館本読了日:12月24日 著者:澤田智洋[音声DL付]ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2021年12月号の感想映画館「ベルファスト」を観て、私は北アイルランドとアイルランドの違いも知らない、そもそも「イギリス」ってなに?ってのも知らないなと気づいて読んでみた。のっけからびっくり。それぞれの「首都」って書いてある。なんと4つの「国」なのか。アメリカの州と同じと思っていたら、国だったとは。確かに「United Kingdom 」だからそりゃそうか。これだけでも読んだ甲斐があった。あのタイタニック号はベルファストで誕生したなども面白かった。あとは、音を聞いて楽しむことにする。図書館本読了日:12月25日 著者:正欲の感想Audible にて。最初は、話がどこに行くのかわからん、と思ったが、佳道と夏月が一緒に暮らし始めたあたりから面白くて、聴き入ってしまった。人は自分が大多数と思い少数派を差別する、違いを認め合おうよ、とそんなレベルでは終わらないところがこの本の特異なところだと思う。「みんな不安だから」大多数派の人間は自分が大多数派であることを確認したくなるんだ、みたいなあたりは圧巻だった。あと、親しくなるために自分の秘密を明かして、そのうち相手の秘密も知りたくなるんだ、のあたりも面白かった。この人の他の本も読もう。読了日:12月30日 著者:朝井リョウ読書メーター