|
テーマ:食べ物あれこれ(50652)
カテゴリ:読書感想文(育児、教育系)
どちらも衝撃的に面白い本でした。
![]() 家族の勝手でしょ! 家庭の、1週間の食事を写真にとって報告してもらい、解説とともにその画像を大量に紹介している本。 私はかなり愕然としました。 本当に「調理」と「野菜」が少ない。 私の勤務先は野菜を中心とした食材の小売なんですが、かなり「世の中厳しい~」「こういう主婦が増えたらうちは何を売っていけばいいんだ??」と衝撃でした。 もちろん日本中すべてが毎日こういう食事とは思わないけど、 事実は事実は小説より奇なり、というか、まあすごかったです。 一日に野菜をまったく食べない家庭。 夕食に、家族全員コンビニおにぎりの家庭。 外食も多いし、調理済み食品も多いし。 「食べ方」で一番衝撃だったのが、「餌場方式」。 特に朝ごはんに多いようだけど、テーブルにいろいろすぐ食べられるものを並べておいて、 家族それぞれがそれぞれの時間にテーブルに寄って、好きなものを食べて、それぞれの生活をする。会社に行ったり、学校に行ったり。 これこそが「加工度の高い食事」になる大きな要因だと思いました。 結局そこに並んでいるのは「ご飯と味噌汁」ではなく、 菓子パンだったり、惣菜パンだったり。 加工度の高い食品というのは、原材料がなんだか分からないんだけど、 きっとここで一番のポイントは「簡単に用意ができる」「簡単に食べられる」なんでしょう。 朝からだしをとって味噌汁を作っている私ってエライ?それとももしや無駄にエネルギー使ってる??と考えてしまいました・・・・。 あと、小さい子のお母さんの常套句が「野菜は給食で食べているからいい」というのは、この本でも出てきてましたが、 じゃあ世の中の給食ってどうよ、という本もありました。 ![]() 変な給食 私の教祖、幕内さんの本です。 日本各地の「変な給食」がこれも画像入りで紹介されています。 「変」っていろんな意味があると思うのだけど、 私が思うのは「変な料理」と「変な組み合わせ」ですかね。 この本の例で言えば 「変な料理」→カルシウム強化のために、すいとんに牛乳を入れている 「変な組み合わせ」→ 黒糖パン+てんぷら+味噌汁 この本でひとつ学んだのは「給食は教育のひとつである」という根本的なこと。 「算数が嫌だから算数をしない」ということがありえないし、 「少しでもよい教材を与えよう」と思うのと同じように、 「ご飯は嫌われるから甘いパンにしよう」と子供の単純な好き嫌いに迎合してはいけないのではないか、ということ。 実際「完全米食給食」にしている市の市長さんと職員の方の話も乗っているけど、 パン業界や麺業界の反発を気にしない(選挙とかね)、と決めて、 子供たちの教育、だけを考えればおのずと見えてくるのでは、と。 とりあえず自分の自治体を完全米食にするのはなかなか遠いと思うので、 自分の家で作る食事は米食度を高く維持していこうと思います。 ちなみに我が家は毎朝ご飯です。パン食は土曜日くらいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書感想文(育児、教育系)] カテゴリの最新記事
|