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司法試験合格プロジェクト れっつのひとりごと

司法試験合格プロジェクト れっつのひとりごと

中国初体験

第一話 中国初体験

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 2月12日(木) - 日本から中国へ -

 朝6時30分に起きる。今日、中国に出発だ。

 京都の西院という駅に土田、及川と三人で待ち合わせをした。メンバーのうち、京都市内に住んでいるのはこの三人。あとの二人は別ルートで、関空で待ち合わせになっていた。

 阪急で大阪まで出る予定だったので、急行しか止まらない西院より、特急がとまる一駅前の大宮に待ち合わせた方が良かったのになあ、とか考えたり、もともとが寝起きのいいやつなどいない俺たちは、一気に険悪なムードに。決めたのが俺だから仕方ない。

 結果的に結構時間がかかってしまい、あまりしゃべらないで、梅田まで出た。

 梅田で土田と及川がトラベラーズチェックを作る。ここで、乗り継ぎがうまく行かず、関空についたのは、11:40。

 大阪組の龍司とサドとの待ち合わせに大幅に遅れてしまった。

 関西空港に着いてから、飯を軽く食ったりしたが、遅れたとは言っても余裕で搭乗手続きをする。

 出国手続き後、免税ショップでいろいろと買い物。結局ほとんど使わなかった麻雀ゲームとか、たばこなど。

 しばらくして飛行機に乗った。シーズンオフだったので、かなり空きがあった。

 関空発上海行きの中国東方航空の飛行機は、乱気流が何度かあってとても怖かった。というか、格安航空券ってことでめっちゃ安かったことがむちゃくちゃ心配だった。本当に安かった。確か、往復二万三千円だったと思う。おい!!こっから(京都から)東京往復するより全然やすいやんか・・・。などと考えていると、ますます不安になってくる。これは、落ちても仕方がない、いや、仕方がないではすまされないぞ・・・。

 フライト時間は約二時間。短かった。あっと言う間に、広大に広がる中国大陸の上へ。空から見る中国はとても大きく、マッチ箱のようにきれいに並んだ建物が印象的だった。

 上海についた。飛行機から外に出てみると、吸い込む息に違和感がある。乾いているのか、しめっているのか、ほこりっぽいのか良くはわからないが、とにかく全然空気が違う。それと、予想以上に暖かかったことにびっくりしてしまった。

 空港で入国手続きが済むと、すぐに俺たちは外に出ることが出来た。特に混んでいるということもなく、スムーズに手続きは済んだ。なんか、結構あっけないものなんだなって、びっくりしてしまうほどだった。

 で、空港の中のカウンターでそれぞれ一万円くらい、元に両替した。まるで、お金がおもちゃのように見える。ちなみに、このときのレートは一万円=約650元。まあまあ、良かったときだと思う。いまは、かなり変わったんだろうな・・・。(現在のレート)

 空港の外に一歩出ると、本当にたくさんの人たちが寄ってくる。後で考えるとたぶん、どれもこれもタクシーの運転手なのだろうが、そのころは不気味だったし、なんなのかわからないままそういう人たちを避けるようにして歩いた。これが、中国人のパワーか。話には聞いていたけど、現実のものになるとすごいものがある。

 ついてすぐに、その日の宿を探すというのは、俺たちが旅行に行くまでにたった一つ確実に決めておいたことだったので、早速宿を探すことに。

 空港にはホテルのカウンターがたくさんあるのだが、そこで扱っているのは良いホテルばかりで、高いと聞いていた。なんとかほかの方法で探したかったのだが、どうにもこうにも言葉が通じないことには仕方がなかったので、空港のカウンターにいる、ゲイリーさんという人の誘いに結局乗ることになった。交渉はかなり長引いたが、海外経験のある龍司の意見で、少々高くてもいいから、安全なところに泊まろう、ということに。

 空港は、じつは上海の市街からはかなり離れたところにあって、市内にあるホテルに行くまで、バスで二時間近くかかったと思う。
 ホテルまでゲイリーさんが同伴してくれた。この人は、次の日の宿、「浦江飯店」の手配までしてくれて、じつはすごくいい人だったのだ。俺らは、途中まで疑って、からかってたりしたのに・・・。でも、中国でかかわりを持った人は、ことが済み、いろいろと分かってくるまでいい人なのか悪い人なのか分からないから本当に困る。この後でも、いろいろな人に関わったが、むちゃくちゃ疑ってしまったのに、ほんとうはすごいいい人だった、ということが何回かあった。

 泊まったホテルは「????」というホテル。(忘れてしまった)5人で890元。一人頭178元=約2700円ぐらい。すごく良いホテルだった。日本でこれくらいのホテルに泊まると、10000円以上するだろう。部屋は広いし、高い部屋の窓からは上海の町並みが一望出来る。ただ、その日宿決めに奔走した龍司が、ウノで負けてひとり簡易ベッドという貧粗な寝床に寝ることになってしまったのだが・・・。

 (次の日の朝方、そのベッドはペッコリへこんで、ほとんど二つに折れ曲がっていた。ああ、かわいそうな龍司・・・(笑)。)

 まあ、でもこんな良いところはこの日限りだと思っていたし、実際この日限り、こんなにあほみたいに高いホテルに泊まることは無かった。

 晩飯は、中国で初めての食事。いろいろ迷ったが結局、来る途中に見た、通りをちょっと行ったところにあるマクド(笑)。セットが約20元=300円か・・・。ん~、高めだなあ。まあ、ファーストフード系はみんなこんなもんでした。どこに行っても。

 で、このとき俺はなにかのセットとチーズバーガーを頼んだのだが、チーズバーガーが時間がかかるので席で待っていてくれ、て感じだったので待っていても、だれも持ってくる様子がないから、筆談とか片言の英語とかでそのことをつたえようとしたら、これが実におもしろい(笑)。日本にいてもあまりコミュニケーションを好まないこの俺が、人とふれあいの原点をみたような気がした(笑)。伝えたいことがある、それを伝えることが出来たときの喜び!これは、すばらしいねほんとに。これからは、すすんで中国の人々とコミュニケーションをとろうと思った。

 ホテルへの帰りにビールを買った。一缶(350ml)5元=約75円。ついつい15本も買ってしまった。買いすぎだと及川に言われたけど、結局話しながら全部飲んでしまった。


 ----- 上海という街は、とにかくほこりっぽい。排気ガスの臭さで息が詰まりそうだった。ホテルにいても、かなり上の方(16F)なのにクラクションの音がうるさく聞こえてきて目が覚めてしまう。まあ、中国に慣れた後だったらちょっとは違った見方をしたのかもしれない。建物は建設中のものが多い。空港の近くの二十階建てぐらいのビルの建設現場で、足場が竹で組んであるのがあったのにはびっくりしてしまった。急速な発展の中、まだまだ住みやすさ、快適さというものに手がまわっていない、という感じだろう。上海はあまり、観光地としてはよくないな、というのが俺たちの共通の意見だった。



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 2月13日(金) - 成都への切符を手に入れる -

 朝起きて、すぐに上海駅に。この日は、第二の目的地、成都行きの電車の切符を手に入れることになっていた。これが、この旅で、2番目にすることに決まっていたことだった。駅に行けば、切符が手に入るはずだ。

 上海駅につくと、とにかく駅の周りにはたくさんの人が座っていたり立っていたりするのにはびっくりした。たぶん、座席をとるために列を作っているのやら、電車を待っているのやらだろうが、はっきりしたことは解らない。

 土田が、たばこを地面にすてて、罰金を取られた。

 切符を手に入れるために、あちこち歩き回ったり、本屋さんに場所を訪ねたりしたが、結局上海駅の左の端の「龍門飯店」というホテルの一室にある切符売り場で買った。14日、7:33発、成都行きの切符、一枚770元(約一万二千円)。軟臥といって、寝台のなかでも高級なほうの席である。

 昼食は、上海駅前の中華料理のファーストフード店で。この店のシステムは不可解で、買い方も食べ方も全然わからない。とりあえず食券みたいなのを買ったのは良いが、それをどうするのかが解らない。カウンターの調理人に渡そうとすると、なんか違うんだ~、みたいなことをガーっと言われる。なにも反応しないんだから、すぐに外国人って気付けっ!ボケッ!!とか思ってると、偉いさんみたいな人に、席に連れて行かれた。それでもまだどうしたら料理がくるかよくわからんままに、いつの間にやら飯が運ばれてくるし、頼んでない料理まで食べないか?みたいなことを言われてるような雰囲気だし・・・(笑)ほんまに、これから先が思いやられるわぁ・・・。

 そんなこんなでやっと食べられたのに、食べてみたらこの店の料理はいまいちうまくなかった。

 その後、タクシーにのってバンド(上海の観光名所:浦河湾の沿岸)の遊覧船乗り場に行く、という話になって、二つのタクに分かれてバンドに向かった。

 このとき、中国にきて初めての危険な目にあってしまったのである。

 俺たちは五人で旅行しているので、タクシーに乗るときは必然的に、二台に別れて乗ることになる。このときはたまたま、俺とサドが一緒のタクシーに乗っていくことになったが、俺たちの乗ったタクシーがなんか動きがおかしいのである。なにか道の途中で止まって、怖そうなお兄さんたちが二人ぐらい、助手席に乗った俺のドアの窓から、なにやらぎゃ-ぎゃー言っているのだ。

 これは、結構やばいかも??とか思って、必死に何を言っているのか聞こうとしたら、どうやら、上海をぐるっと一周するから、70元でどうや??みたいなことを言われているようだった。これは、たまらん。70元はむちゃくちゃ高いし、それに別れてバンドに向かった奴らが待ちぼうけを食らうことになるじゃない・・・。とにかく、おれは必死に首を振ったり、高いとか、連れが待っている、とか筆談で伝えようとした。しかし、どうにも動かないんだよなあ、タクシーが・・・。「友待」と、筆談で伝えたら、何か知らんが、怖そうなお兄さんが笑っていた。

 で、しばらくねばられたあと、なにやら急にタクの周りを囲んでいたお兄さんたちがばっと逃げていき、タクの運ちゃんが荷台をあけて、荷物を降ろしだした。なんだなんだ??まあ、でも降りられるからいいや・・・。と、訳のわからんままにタクを降りて、荷物をもってそこを立ち去った。

 立ち去るときに、運ちゃんがしきりに車の左後ろの方を気にしてたので、見てみると、なるほど、「公安」の車、つまりパトカーが近づいてきていたのであった。

 中国の人は、とにかく「公安(警察)」をむちゃくちゃ恐れている。タクシーにぼられたかもしれん・・・って思ったら、そっと「公安」と書いた紙を運ちゃんに差し出してみると良いかもしれない。運ちゃんはびっくりして、ただで降ろしてくれるかも??(笑)

 実は、それをやっちゃった人がこの旅のメンバーにいます(笑)。あまり、いわんほうがいいかな・・・。

 で、そこら辺に止まっているタクが信じられなくなって、大きなホテルまで行って、そこの前に止まっているタクに乗った。で、20元でバンドへ。

 これで、うまく行くかと思ったら、どうもバンドの遊覧船、というのが何種類かあって、さらに切符売り場も何個かあったらしい。

 やっとのおもいでバンドについたのに、ほかのメンバーとは違う切符売り場についてしまい、わかればなれ。それぞれ二時間ぐらい待ってホテルへ。ここにつくのも結構苦労したが、「浦江飯店」のカウンターで再会することができた。良かった。かなりあせっていたと思う。

 ホテルは五人部屋で77元ずつ。また使いたいな、ってみんなで思った。古風な作りで、ベッドも良かった。(追記:このホテルは、電波少年で演歌を売る旅に出た「室井 滋」がとまったところです。テレビで映った部屋の内装が、泊まった所そのままでした。)

 夜は、ヤオハン(パオパイパン)に行って買い物。ホテルとは浦江の対岸にある。電車の中の食料。カップラーメンを大量に買った。その後、飯は、ヤオハンのモスバーガー。うまい。けど、手違いがあってまた大変だった。サドのハンバーガーが来なかったかなんかだったと思う。こういう手違いが多い、というところは中国はまだまだだな、って思ってしまった。

 そうそう、ヤオハンに行くときのタクで、65元も取られて、初めてぼられた。ふつうは35元ぐらい。差し引き30元のぼられなり。う~ん、まあ後で考えると、上海で初めてぼられて、30元(500円弱)ってのは、なかなか被害は少なかった方だったなって思うんだけどねえ・・・。

 帰ってきて、風呂入って、龍司と将棋して、寝た。土田がウノにまけて洗濯。この制度はこれ限りだったな(笑)かわいそうな土田よ・・・。

 ホテル(浦江飯店)の外に、やたらと日本語のうまい集団がいて、手作りの刺繍の入った入れ物を売っていた。かわいいねーちゃんもいて、土田のお気に入りだった。及川がやたら生き生きと相手をしていた(笑)。この人たちは、少数民族の人みたいでそんな衣装を着ていたが、実際のところはさっぱりわかりません(笑)。



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