切羽へ
井上荒野さんの切羽へ読み返した。で。小さな島の小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。ねたばれすまんですが、宿命の出会いのセイと石和は心は揺れても、 二人の間には何にも起きません(笑)しかし、不倫相手が毎月訪ねてくる、それを島の人はみんな知っている奔放な同僚の女教師と石和はできちゃいます。 島の主のような老婆はボケて淫夢の中を漂います。と、書くとなんかすごく隠微な世界のようですが、なぜかあっけらかんとしているのですよ。。。小さな静かな島でのほんの一年間の純愛・・・なのか? 妻の心が揺れているのを感じながらも知らんぷりしながら妻を見守る夫の心の闇はどんくらい深いのか?それすらも島の静かな日常に埋もれて・・・まあ、こんな感じの話なんですけど前の時に淫夢を漂う老婆の相手は若くして死んでしまった夫と思っていたけどあ、違うのかもしれないなと思ったり前にこれを読んだ時と今の自分の状況が違うのでやはり違うなりに感じ方も違ってきていたのが我ながら面白い