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2019.10.30
カテゴリ：書評
今日紹介する本はこちら、 ビジネス社刊 宮崎正弘著 「火薬庫が連鎖爆発する断末魔の中国」 です。  著者の宮崎正弘さんは、1946年に金沢でお生まれになり、 早稲田大学中退。日本学生新聞編集長、雑誌「浪漫」企画室長を経て貿易会社を起業し、 約10年間中華民国（台湾）との貿易に携われたのち、 1982年から論壇に立たれています。 中国ウォッチャーとして数々の著書を世に出されています。 主な著作としては、 「胡錦濤・中国の新覇権戦略」2002 ベストセラーズ 「中国から日本企業は撤退せよ」2006 阪急コミュニケーションズ 「中国経済大破綻」2015 PHP研究所 など、近年は中国崩壊を予言する書籍が多くなっています。 取材のため精力的に世界各地を廻っておられ、 その成果は著作で発表されるだけに留まらず、 日本文化チャンネル桜の「Front Japan」や RFラジオ日本の「マット安川のずばり勝負」などの インターネット番組やラジオ番組などで報告されています。 ここ数年は中国のバブル崩壊を予想する書籍が多くの著者の方から出版されていますが、 宮崎正弘さんの中国ウォッチャーとしての豊富な経験と取材から導かれた結論は、 少なからずビジネスや文化で中国と交流する人々が注目すべき論壇人の一人と言って良いと思います。 さてその中国ですが、鄧小平の改革開放政策により、 凄まじいまでの経済成長を続け、 2010年にGDPで日本を抜いて世界第2位の規模となり、 今ではアメリカの2/3の規模にまで迫る大躍進を続けていることは 皆さんよくご存知のことだと思います。 ここ30年ほとんど経済成長していない日本から見ると、 本当に羨ましい限りです。 日本人も中国を見習って頑張らないといけませんね。 このままずっと成長が続くのかと思われた中国経済ですが、 不動産の暴騰により価格が高止まりし、 実需を無視した不動産開発によって、 鬼城と言われるゴーストタウンがあちこちにできてしまい、 2015年には株式市場が暴落、2018年には米中貿易摩擦が勃発するなど、 さすがの中国経済にも陰りが出てきてしまいました。 さあ、中国経済はこれから先どうなってしまうのでしょうか、 経済バブルは崩壊してしまうのか、共産党体制は大丈夫か？ それとも今の危機を乗り切り、再び中国経済は成長へと向かうのか？ とても気になりますよね。 そこでこの本の登場となるわけです。 皆さんご存知のように、 米中貿易は当初のアメリカの対中貿易赤字の解消という目的から、 ファーウェイに代表されるテクノロジーの争いへと発展してきてきます。 通信システムにおける５Gの普及に関しては、 アメリカはファーウェイ外しを決めました。 さらにファーウェイを潰すためにアメリカ企業が部品を供給することを停止し、 各国にもファーウェイへの部品供給の停止を求めています。 これはファーウェイにもかなり打撃となり、 売上もかなり減るだろうと予想されています。 しかし５G採用に関しては、 アメリカの強い要求があるにも関わらず、 EU諸国の足並みは必ずしもアメリカに協力的とはいえず、 ファーウェイの５G基地局を採用する国も少なくありません。 アフリカ諸国に至ってはほぼファーウェイの圧勝という状況になっています。 そこでアメリカがとった対応策というのが、、、、これは本を読んでくださいね。 もう一つ世界中が香港デモ問題についても、 ただ香港だけの問題として捉えるのではなく、 中国が過去に南モンゴル、チベット、ウイグルと侵略していった 「拡張主義」と絡めて解説してくださっています。 ではこのまま中国は崩壊への道を突き進むのか？といえばそうはならないぞ、 と警告もこの本の中で宮崎氏は説明しています。 世界にはまだまだ中国マネーに群がっている人、企業、国がたくさんあるということです。 日本にも中国頼りの企業はたくさんありますものね。 新聞やテレビしか見ていないと、中国経済は大丈夫だと思えるし、 ネットの情報だけ見てると、明日にも中国崩壊か！？などと思ってしまいます。 ビジネスで中国と付き合っている人はもちろんのこと、経済大国中国の動向は一般の人にとっても無関係ではいられない重要な事柄です。 ぜひ宮崎正弘先生の本を手にとって、これから自分はどうしたらいいのか、
日本はどこへ向かえばいいのか考えてみましょう。 読みたくなったでしょ。 すぐに書店に走りましょう。  「火薬庫」が連鎖爆発する断末魔の中国ぐるぐる王国 楽天市場店 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2019.10.30 17:01:23
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