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2015.10.30
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 フランス人男性が小林市内の各所を巡り歩きながら、フランス語のように聞こえる?西諸弁を流暢に話す。

 少し前、興味本位で見たそんな動画のことが、先週の日曜日の朝日新聞の朝刊で取り上げられていた。いやはや、良かったね小林市。

 実は、この地域には、いとこが住んでいる。もちろん、ボクにはこの地方の言葉はなんとなくわかるのだが、それでも確かにフランス語風に聞こえるのは気のせいだろうか?

 

 学生時代、親類が九州に多く、暖かいから野宿にも適していたので、かの地を巡り歩いていた。だから、九州地方の方言を聞くと、出身県はおろか、出身地域までだいたいわかってしまう。

 なにせ、同じ「~たい!」という語尾でも長崎・熊本・福岡ではイントネーションが明らかに異なる。長崎なども都会と島の方ではアクセントが違い、鹿児島弁一つにしても、地域性があり、かなりの差異がある。けっこう古文単語にちかいものもある。

 今はどうだか知らないが、行くところすべて田舎だったので、方言に包まれて旅をしていた気がする。鈍行列車に乗っていると、方言の「切れ目」に気付いて楽しかった。


 そんな田舎だが、若い人はまだいい。高齢のおじいさん、おばあさんが話される早口の方言は、ボクにはおまじないか、呪文か第三外国語のように聞こえた。

 「たぶん、流れからいって、こんな意味のことなんだろう」と思い、「はい、そうです!」と答えると、ボクは京都大学の学生でこの地で重要な研究をしに来ているなどということになってしまったり、泊まるところがなく行き場を失っている困った青年だということになったり(まあ、それに近かったことは否めない)、とにかくとんでもない方向へ話が展開したことも一度や二度ではない。

 そんな時のボクは、今から思えば大変失礼な表現だが、「すいませ~ん、日本語でお願いしてもよろしいですか?」と言っていた。すると、相手はハタと気がつきカタコトの「ニホン語」でゆっくりと話してくれた。なおもって分かりにくいのだが、こちらも必死で聞き取る。なにせ、今日の晩御飯の場所や、駅の方向、野宿場所がかかっていたのだから。

 だが、方言はよいものだ。「関西人だから、標準語がキライなだけじゃね?」とも思えるのだが、そうではない。方言こそ「おもてなし」だ。ハッキリ言って面白い。新しい言語であり、発見の連続だ。旅をして、そんな方言の一つも覚えて帰るとなんだかトクした気分になれる。


 観光立国を目指そうとする日本。諸外国の平均が8%強だとすれば、日本の観光関係のGDPに占める割合はわずかに2%。観光資源が少ないわけではない。むしろ、多い方だ。つまり、資源の活かし方を知らないだけなのだ。

 観光は外からの外貨を得る機会なので「輸出」にカウントされる。日本で「おもてなし」をして輸出に貢献できる。ん~なんか観光立国いいんじゃね?

 そのヒントはきっと地方にある。西諸弁の動画をもう一度見ながら、そう思った。






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Last updated  2015.11.02 13:47:18



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