式根島の信号機正確には信号機ではなく、点滅灯なのですが… 式根島の地図を見ると、それは誇らしげに書いてある言葉にお気づきになる方は多いと思われます。それは「信号機」。 地図によっては小学校よりも大きな表記で、「信号機」。 実はこの式根島の信号機、一カ所にしかないのです。 旅行で来ればすぐにわかる場所なのですが、港から坂を登り、人家のある集落に出る場所に、その信号機の姿はございます。 これが島に唯一の信号機。 しかしこの信号機、「本当に必要なの?」と思うお客さんも多いかと思います。なんせ式根島の自動車保有率は高いとはいえ島民わずか600人、島で一番交通量が多い場所とはいえ、一時間に数台通ればいい方ですし、片方は赤い点滅、片方は黄色い点滅をしているとはいえ、きちんと一時停止をする車など、学校の先生とお巡りさんくらいのものなのです。 なんでこんなぽつんとしたところに信号機があるのかというと、これ、学校で子どもに信号機の存在を教えるためにわざわざ作ったのだということです。東京に行って、はじめて信号を見たら驚くであろうということで、設置したんだそーです。 最近でこそ、東京に行って信号も珍しくはなくなったものの、昔は駐在さんが小学生を集めて課外授業で信号の見方や使い方を教えて上げたのだろうです。 式根島にいらしたら、是非青が点灯しないたった一つの信号機をご覧になってください。 (18年秋より、この信号機は工事により点滅していません。工事終了後は、なんと点滅灯ではなく普通の信号機になり、青も点くことになるのだそうです。この信号を守る島民は、いったいどれだけいるのだろうか、とふと思ったことはナイショです。) (18年 11月) ジャンル別一覧
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