2006/12/09(土)14:03
近況報告…です。
我が家の ミルは家族にとっては至ってかわいい
普通の猫。だが、他人を見れば豹変し凶暴になる
と…いうのを以前ご紹介した事がありますが、一度
噛まれてから、上手く対応法を取り、例えば…お客が
見えてる間、別の部屋に閉じ込める…つないで置く等…
で接していたのですが、なかなかタイミング的に難しい
時もあり、先日もそういう事があって…興奮の冷め遣らぬ
ミルにまたしても右手を噛まれてしまいました。
前回2箇所、そして今回は親指周囲を5箇所パックリ…
2回目だから慣れた?…とんでもない!
病院で適切な処置を受けても当日~2,3日疼いて腫れて
痛いんです。そして排膿して込めガーゼを詰めるあの処置
が、これまた…ぎゃ~と悲鳴を上げるほど痛~い
そんなこんなで、再び、利き腕の右手が使えない
不自由さを暫く味わう事になってましたが…大分良くなり
まして今、こうやってパソコンに向かうことが出来てます。
ただ、2回目なもんで、今回はミルの事考えました。
もう、この子 は…こんな時、噛むことで自分の気持ちを
落ち着かせる事を覚えてしまっているんじゃないか、とか
2度あることは3度ある…2回とも私だったから良かった
ものの、もしこれが子供たちだったら…と
大人でさへ、涙が出るほど痛いのに…こんな痛い思いを
子供たちには味わせたくない…と考えた挙句、元の飼い主に
相談しました。その飼い主さんは現在6匹の猫を家と外を
自由に行き来させるという飼いかたをしていてミルもその様に
するから連れておいで…と言ってくれました。
心を鬼にして連れて行った当日、ミルにしてみれば元の飼い主
も今や他人…籠から出す事さへためらうほどの散々な凶暴ぶり
を発揮した後、隠れてそっと見守る私達の目の前からその内
いなくなりました。先ほどの光景を思い出し…大丈夫かしら?
外で、人に危害を加えたりしないかしら?と物凄く心配になり
ましたが、ひとまず様子を見ることに決めその場を後にしたの
です。その日から連絡を取り合いながら、ミルの様子を知る事
が出来ました。1日に2~3回はその家に廻ってくる事…
家の中には入らずにベランダで暫くジッとしている事…
ベランダに用意しているエサや水には全く手をつけない事…
離された場所がベランダだったのでもしかしたらそこで私達
を待っているのかもしれない…と聞かされました
私も1日に2回づつミルに逢えないかと車には常にエサを
準備しこっそり廻って行ってました…それは、昼間だったり
夜だったりしましたが結局逢えないままでした。
3日目の夜、あまりにエサを食べないのを心配した元の飼い主
さんが、傍まで寄ってあげようとしたところ噛みつかれた、と
電話がありました。噛み付かれた事で初めて元の飼い主さんも
大変な恐怖を味わった様子で「ああいう猫は、もはや放って
おけないので保健所に引き取ってもらう」と言われました
それだけは避けたいと思っていた最終的な行き場を告げられ
又、それ以前に何とかならないのか…と考え始める優柔不断な私。
私が噛まれたのも客に向かわせない為になだめようとした矢先。
ミルにしてみれば、最初から私を噛もうとしていた訳ではない。
思えば、あの愛くるしさに、どんなに心を癒された事か…
現にミルの居なくなった間、悲しさで胸が張り裂けん思いで
手の痛さも然ることながらパソコンに向かう気にも
なれなかった…保険所と聞いて、いてもたっても居られなくなり
そのまま車を走らせたが、案の定、逢えずじまいで
次の日、朝早くに待つこと2時間…ついに4日ぶりにミルと再開!
持ってきたエサをがっついて食べる姿に…うるうる
食べ終わった後、私の足にスーリスリ…ミル、痩せたね?
ケガもしてるじゃない…それを見た瞬間、迷わず家に連れ帰って
しまいました。本当に優柔不断な私です。
一度飼い出したら最後まで…ミルの場合難しいですが、手放せ
ないのは実感しました。これから先、再三、噛まれる事になる
かも知れませんが、こうなったら私の右手の続く限り頑張って
みる??(でも、出来れば噛まれたくない…そして、何でいつも
右手なのよ?不自由で仕様がないのよ…)
2日程かけて体力を回復させたミルは以前のように普通にご飯を
食べて、夜は家族の布団であったかい眠りに包まれて安心
しきった様に又、この家で暮らし始めています…