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新規開業予定者と面談した。億を越えるお金が動く案件で、私の他1名の専門家を加えて4時間弱にも及んだ。長期間に渡ってコツコツと開業資金を貯めてこられた方で、いざ開業の段になって諸々不安要素が出てきたので、専門家の意見を仰ぎたいということだった。私からは自己資金の有効活用、追加資金調達、設備投資計画、経営戦略などを話し、他の専門家からは税務上の話をした。
その翌日、その方からの電話で正式に顧問としてのサポート依頼があり、私たちはLLPとして対応することになった。先方の決断の決め手になったのは、総合力と連携だったそうだ。 総合力に関しては、本人が考えていること以上の全体像をつかみ、先手を打って対応できるということだ。これは面談の際、相手の質問に答えるだけでなく、次の事象を想定してこちらから質問を投げ返すということでもある。一般的に行政書士は手続の専門家と言われているが、手続の延長線上だけで考えていると、経営をトータルにサポートするという発想にならない。手続はそれ自体が行政書士の目的にはなっても、経営者の目的になることはありえない。あくまでも一部分だ。 連携に関しては、相談者と同世代の我々が、各自の独立専門領域を超えて連携していること自体に価値を感じてくれたようだ。ともすれば一人よがりになりがちな士業の世界で、他士業者が一つにまとまり、共通の目的に向かって走っているLLPという存在に非常に感心いただいた。 総合力にしろ連携にしろ、価値を発揮するのは相乗効果だ。一人一人の力を持ち寄って1+1=3以上になるようでなければ意味がない。そのために各自ができることは、自らの専門領域を磨き上げることだ。後は組合せの妙で力を発揮できる。 今回は一人では到底なし得ない力を実感することができた。他のLLP組合員に感謝するとともに、独自能力に磨きをかける強力な動機付けになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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