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当地姫路市には「安心コール」という制度がある。仕組みはこうだ。
1.独居老人宅に非常用ボタンを設置する。 2.何か事故があったとき、独居老人がそのボタンを押す。 3.信号が電話回線を通って消防局に伝わる。 4.急を要する場合はそのまま救急車が出動。 5.そうでない場合は、予め登録してある協力員(今回は私のほか2名)に連絡が入り、その者が駆けつける。 今日は私の祖母宅で設置工事があった。ボタンというからボタンそのものを予想していたら、立派な装置だ。拳ほどの大きさの本体ボタン、病院にあるようなコード付ボタン、そして無線型の携帯ボタンのセットだった。 今日の工事には姫路市福祉課の人と工事業者の人が来てくれたが、この人たちが素晴らしい。使用方法などを懇切丁寧に説明してくれるのだが、非常に心がこもっていた。その言動からは役所の論理ではなく、老人の権利行使という思想を強く感じた。 私の祖母は90歳を超える独居老人だが、非常に遠慮深く、周囲に気を遣うタイプだ。そういう人にとってはボタンを押すこと自体をためらうものだが、そこを優しく説明してくれた。 ・老人がすることなので、間違って押すこともありえる。その場合はスピーカーに向かって間違えたと言えばよい。 ・声が出ない状態のときに無理に喋らなくてもよい。声が出ないという状況を判断して消防局が対応する。 などといったことを、本人の要らぬ気遣いを取り除くように上手に説明してくれた。 当初私が市役所に申込書を提出しに行ったときも丁寧に対応してくれた。そのときの受付の人、今日の二人、いずれもいい顔をしていた。そういういい人だから福祉課にいるのか、福祉課にいるからいい人になるのか、私にはよく分からないが、「いい仕事してますね」と自然に声をかけてしまう人たちだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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