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カテゴリ:ガンダムな話
DESTINY本編の最終回を見て以来、ずっと
考えていたことにどうして議長はデスティニープランの 導入をしたのかということがあります。 デスティニープランとは人類を無知と欲望から救うために 自分の遺伝子を解析してその定められた最適な役割を 演じることだそうですが、どうして議長がその結論に 至ったのかいまひとつ理解できなかったのですが、この 作品にその答えが描かれていました。それがメサイアの 中で戦況報告を受ける議長が突然トリップしたシーンで クルーゼと語り合うところです。戦うのが好きではなく、 勝つことが好きだという議長の脳裏に浮かんでいたのは すべて若かりし頃のタリア・グラディス艦長。ここに コーディネーターの第三世代として生まれた議長の悲劇が あったということがわかりました。 前作のラクスの演説に、子孫の交配能力を失いつつある 第三世代の危険性をより婚姻統制が敷かれることになった コーディネーターの不完全性を訴えたところがありましたが、 議長と艦長も例外ではなく二人には交配能力がないという 運命が待ち受けていたのでした。それでも子供が欲しいと 願った艦長は婚姻統制によって議長とは違う男性と結ばれる ことにより子供を産むのですが、艦長のことを愛していた 議長は運命に裏切られたことによりそれを逆手にとって、 自分で考えることを放棄して定められた運命に従うために デスティニープランを導入したのではないでしょうか。 そうすることで自分のように苦しい思いをする人々を 解放しようと盲信することにより、自分の下を去った タリア艦長を忘れることで自分というココロの均衡を 保って生きていたのだと思います。そうして自分のなしえ なかった運命を克服するためにすべてを滅ぼしても、 デスティニープランを完遂させたかった議長の野望は、 人類の夢である最高のコーディネーターであるキラに 打ち砕かれたのでした。しかし、その死に際そばに いたのが艦長だったところが救われたのではないかと 思います。 「すまないね、タリア。でもうれしいよ。」 「しょうのない人ね。でも本当、仕方がないわ。 これが運命だったということじゃないの?」 「やめてくれ・・。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.03 15:42:57
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