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2007.01.28
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テーマ:小説日記(281)
カテゴリ:探偵百傑
「真田勝之!おまえを殺人容疑で逮捕するっ!」
「ちょっと待って下さい、刑事さん!僕じゃない
 んです、信じて下さいっ!」
「わかった、わかった。話なら署でゆっくりと
 聞いてやるから、おとなしくしろっ」

「ちょっと待ったぁ!」

「誰だっ!」
「私の名は紀常盛太、探偵です。刑事さん、まだ
 勝之氏を犯人だと決め付けるのは早計では
 ないでしょうか?」
「何だ、お前は。だいたい探偵風情がいきなり
 出てきて刑事の仕事に口を出すんじゃない。
 ん?紀常?お前、紀常とか言ったな。ひょっと
 して、お前があの超常現象が関与していると
 される事件に必ず現れるという、あの探偵か?」
「いかにも。お見知りおきいただき光栄ですな。」
「悪いが今回の事件にはお前の出番はない。ウラも
 きちんと取れてるし、何より指紋という証拠も
 残っている。わかったら、さっさと消えろっ」

「ふっ、刑事さん。今回の事件は間違いなく宇宙人
 が絡んでいる。その証拠を見せましょう。」
「突然現れて、何を言い出すのかと思えば。はっ、
 宇宙人だって?そんなのいるわけないじゃないか。
 って、おい。何をしている、勝手に現場を荒らす
 んじゃないっ!」
「刑事さん、この探知機は放射能の濃度に反応する
 ものです。過去の目撃例からも宇宙船が近づいた
 時、かなりの放射能が検知されています。この
 探知機でこうして被害者の殺害現場を探ると…。」

ピー、ピー、ピー!

「おいっ、探偵!何だ、この音は。いいからその
 どう見ても金属探知機にしか見えないものをさっさと
 しまえ!」
「やっぱりな。刑事さん、現場から多量の放射能が
 検知されています。」
「いや、だからそれは金属探知機だろう!」
「ふっ、これだから頭の固い人は困りますな。ちゃんと
 でんでんタウンで放射能探知機として売られているのを
 買ったというのに。こうなれば、根本から事件を見直す
 必要がありそうです。先ほど刑事さんが言ったウラが
 取れているという言葉も気になりますな。どう、ウラが
 取れているんです?」

「はぁ、仕方がないな。百歩譲って、それが放射能探知機
 としてだ。もう少し、お前の遊びに付き合ってやろう。
 犯行当時、この真田にはアリバイがない。自宅にいたと
 言い張っている。しかも、自宅にいたのにどんなテレビ
 を見ていたかとか、そういう自宅にいたと証明するのを
 覚えていないとか言っているんだ。」
「勝之氏、それは本当ですか?」
「ええ、探偵さん。まったくその時間帯は何をしていた
 のか覚えてないのです。いつものように家に帰って、気が
 付いたら朝でして。なにぶん、一人暮らしなので家にいた
 と証言してくれる人が誰もいないのです。」
「いい加減なこと言いやがって!お前はその時間にはこの
 殺害現場にいたんだろう!」
「いいや、家にいましたっ!どうして信じてくれないの
 ですか?僕がやったとでも言うのですか!」
「まぁまぁ、落ち着きなさい、勝之氏。ひとつ質問させて
 ほしいのですが、その記憶のない間、何か変わったことは
 なかったですか?」
「変わったことですか?う~ん…、あっ、そう言えば朝に
 起きたとき、前日の姿のままでした。いつも家に帰れば
 すぐに風呂に入って着替えるのですが。」
「やっぱりそうですか。刑事さん、勝之氏の言うことは
 間違っていません。」
「はぁ?おい、探偵。お前、自分が何を言っているのか、
 わかっているのか?」
「もちろんです。いいですか、刑事さん。宇宙船と遭遇
 した場合、先ほど言った放射能が検知されるのと一緒に
 報告されているのが、時間の消失です。勝之氏は自宅に
 着いたと同時に宇宙船に遭遇し、時間を消失したのです。」
「時間を消失するなんて、そんなSFな話に興味はねぇよ。
 だいたいそれが事件に何の関係があると言うんだ!」
「刑事さん、人は酔っ払っていてもいつもの習慣という
 のは自然としているものです。家から出るときに無意識
 のうちに家のカギを閉めたりとか。ましてや勝之氏は、
 その日は普通に帰ったというのに風呂に入らないまでも
 服がそのままというのは明らかに不自然です。」
「はっ、お前の理屈ではそうなるな。だからといってそれが
 時間が…、何だっけ。消失だったか、その時間の消失に
 繋がるには証拠があるのか?」
「もちろんあります。勝之氏、時計を持っていませんか?」
「時計ですか?僕は時計をしない主義でして、時計は持って
 いないです。申し訳ありません。」
「時計は持っていないのですか。これも、携帯電話の普及の
 悪弊かもしれないですね。刑事さん、時間の消失をした
 人の時計は消失した時間分だけ時計が遅れてしまうのです。」
「いや、だから証拠は?」
「この件に限って、証拠はないですね…。」

「なら、もういいだろう?こいつを連行しても。」
「いやいや、刑事さんが言った指紋が残っているというのに
 まだ興味があります。指紋とおっしゃいましたが、どこに
 指紋があったのですか?」
「至るところにべったりと。これほど、証拠の残っている
 現場も珍しいと鑑識が言ってたくらいだ。」
「それは逆に不自然ですね。勝之氏、あなたはこの現場には
 来たことがあるのですか?」
「ここにはしょっちゅう来ています。殺された被害者は僕の
 友人だったのですから。」
「刑事さん、付近で犯行当時の勝之氏の目撃情報は?」
「それはまだウラは取れてない。最近ありがちな我関せず、
 ってところだな。しかし、これだけ指紋が残っているの
 だからこれ以上の証拠はないはずだろう。後は、署の
 ほうでゆっくりと話を聞かせてもらえば無事解決だろう?」
「ちょっと待って下さい、刑事さん。この科学捜査がテレビ
 でも当たり前の時代に、殺人事件を起こしておきながら
 証拠隠滅もしないで逃げ帰る犯人というのは明らかに
 おかしいのではないですか?むしろ、私にはこの指紋と
 いう証拠が勝之氏にわざと疑いが向くように仕向けている
 としか思えません。」
「じゃあ、誰がどうやってこの指紋を用意したと言うんだ。」
「もちろん、勝之氏の時間を消失させた宇宙人です。宇宙人
 にはいろいろなタイプがいますが、まったく同じ人間に
 変身するタイプもいると聞きます。」
「はっ、宇宙船、時間の消失、その次は宇宙人か。まったく
 想像力だけは人一倍だな、お前は。」

「何はともあれ、状況証拠だけでの逮捕は限られた拘留期間
 しか取調べは出来ないので、刑事さんにも賭けのように
 思えますが。」
「こんなヤマ、すぐ片付けてやるよ。」
「勝之氏も全面否定していることですし、せめて目撃情報の
 ウラを取ってからの任意同行のほうが何かあったときに
 面子に関わると思いますが。」
「ええーいっ!探偵が横からしゃしゃり出やがって!」
「先ほど刑事さんの口から逮捕という言葉を耳にしましたが、
 逮捕状は取れているのですか?話を聞く限りでは逮捕状は
 とても申請できないと思いますが。」
「うっ…、それはまだ取れてないが…。しかし、これだけ
 証拠があるのだから、必ずこいつが犯人に違いないんだ。」
「ほほ~、逮捕状もないのに逮捕とは。名誉毀損罪以外の
 何者でもないですな。それとも、この状況でもまだ彼を
 署に連れて行くとでも言うんですか?」
「くっ…、くそ~!人の言葉を逆手に取りやがって。今回は
 見逃してやるが、絶対にこいつを捕まえてやるっ!覚えて
 おけっ!」


 こうして事件は振り出しに戻った。しかし数日後、事件の
 最有力容疑者である真田勝之氏が行方不明になり、警察は
 事件の犯人として逃亡した真田氏を捜索するという記事が
 新聞に取り上げられる。それを見た探偵、紀常盛太はこう
 呟いたという。


「やっぱりあの事件は宇宙人の仕業だったな。勝之氏は行方
 不明になったんじゃなくて、宇宙船にアブダクション、
 いわゆる誘拐されたんだ。」



(参考資料)探偵百傑






Last updated  2007.01.30 00:47:34
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