2007/04/15(日)13:54
「インサイド・マン」…
インサイド・マン
「正面から出ろよ」
「出るとも
そうすべき時が来たらね」
狡猾な男ダルトン・ラッセル率いる4人の銀行強盗
グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、
従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の
連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが
現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動
する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易
には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の
発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長
のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び
出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。
劇場公開版のCMのインパクトのすごさにずっと
見たいと思っていた映画をようやいく見ることが
出来ました。あの人質が全員同じ姿で解放される
シーンに至るまでの展開はどのようなものだろうか、
それがずっと気になっていたのですが、この映画を
見てようやく胸のつかえが解消されました。犯罪とは
犯したことよりもどうやって捕まらないようにする
のか、その攻防がクライム・サスペンスでは見物に
なるのですが、しっかりと練られたこの脱出劇は
とても良かったです。伏線もしっかりとしてるし、
ラストは犯人にしてやられても思わずにやっとして
しまう物語は楽しめたのですが、ちょっと不満な点が
脇役たちのサイドストーリー。この事件の大元となって
いるそもそもの発端が断片的にしか描かれておらず、
解決もしてないところが不完全燃焼かなと。いっその
こと、銀行襲撃事件だけを主軸に展開していたほうが、
さっぱりとしてて面白かったと思います。