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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:映画な話
ホテルビーナス ビーナスは 同じ場所にいて 僕もまた 同じ場所で 同じ時間に 同じことを繰り返している ある最果ての街。片足が不自由な謎の老オカマの “ビーナス”がオーナーを務める“ホテルビーナス” には、ワケありな人々が住んでいた。0号室の屋根裏 部屋に住むカフェのウェイター兼ホテルの世話係 “チョナン”は、ある過去のために生きる希望を 持てずにいた。1号室には、酒に溺れる元腕利きの 医者“ドクター”とホステスで元ヤミの名看護長 “ワイフ”。3号室は花屋開業を夢見る娘“ソーダ”、 4号室は幼い頃このカフェに置き去りにされ、いつも ピストルを携える少年“ボウイ”が住んでいる。 そこへある日、流れ者の男と幼い少女がやって来る…。 僕は人間群像劇的な映画って意外と好きで、この 映画もあらすじを見るといかにもそれっぽかった ので即レンタルしてきました。開始早々、思った疑問 がなぜ韓国語?まぁ、韓国の俳優さんたちも登場して いるのでそれも当然かと思うのですが、日本人の俳優 さんたちも韓国語で熱演。いや、日本での製作のもの だから日本語でいいだろうと突っ込みたかったのですが、 よくよく調べてみると、クサナギくんの深夜番組の キャラクターである「チョナン・カン」からのスピン・ オフ企画だとか。それで納得です。 物語としてはほぼ全編モノクロの映像ながら、なかなか ハードボイルドでいてスタイリッシュな満足のいく作品 でした。それぞれのキャラクターを深く掘り下げていき、 ビーナスへと辿りついた経過からその果てまでをきちん と描いていて、とても良かったと思います。映像も最初 のモノクロには面食らってしまいましたが、だんだんと その映像が詩的でいて情緒的な雰囲気を作り出している ところは見事だと思いました。ただ、クサナギくんの 演じているキャラクターがクサナギツヨシといういう のはどうかなと。それぞれのキャラクターによる絶望から 希望への再生の物語はとても美しいものがありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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