2007/09/06(木)18:07
「椿山課長の七日間」…
椿山課長の七日間 デラックス版
それが…
人間というものの不思議さ?
脳溢血のため突然死した椿山課長。やり残した
仕事や愛する家族のことなど、あまりにも未練
が強すぎて、このままでは死にきれない。そして、
天国と地獄の中間地点にある“中陰役所”で、
3日間だけ現世に戻ることを許されたのだった。
ただし、正体がバレないようにと、前世とは似ても
似つかない絶世の美女・和山椿となって。椿山と
同じように、殺されたヤクザの親分・武田、生みの
親に一目会いたいと願う小学生・雄一もそれぞれ
イケメンの美容師・竹内、可憐な美少女・蓮子へと
姿を変えられ、現世によみがえるのだった…。
たとえファンタジーなコメディ作品であろうと、
画面のところどころに浅田次郎氏特有の人情味が
溢れるシーンを感じ取れた素晴らしい映画でした。
やはり、浅田節が炸裂するのは任侠物だなぁと
思わず実感。映画の内容は良かったのですが、他
の設定がどうなのかという疑問は多少残ってしまい
ましたが。天国と地獄の中間にある“中陰役所”で
現世に戻るというのまではいいものの、天国と地獄に
行く人はどうやって分かれるのか。あと、天使っぽい
女性がどこを向いて話しているのか、また天国まで
繋がる携帯電話って…。家族のさまざまなカタチ、
そして伝えたかったことを三者三様に描いた、とても
心地の良いものでした。