灰色の空のむこうには…

2007/09/06(木)18:07

「椿山課長の七日間」…

映画な話(668)

椿山課長の七日間 デラックス版 それが… 人間というものの不思議さ? 脳溢血のため突然死した椿山課長。やり残した 仕事や愛する家族のことなど、あまりにも未練 が強すぎて、このままでは死にきれない。そして、 天国と地獄の中間地点にある“中陰役所”で、 3日間だけ現世に戻ることを許されたのだった。 ただし、正体がバレないようにと、前世とは似ても 似つかない絶世の美女・和山椿となって。椿山と 同じように、殺されたヤクザの親分・武田、生みの 親に一目会いたいと願う小学生・雄一もそれぞれ イケメンの美容師・竹内、可憐な美少女・蓮子へと 姿を変えられ、現世によみがえるのだった…。 たとえファンタジーなコメディ作品であろうと、 画面のところどころに浅田次郎氏特有の人情味が 溢れるシーンを感じ取れた素晴らしい映画でした。 やはり、浅田節が炸裂するのは任侠物だなぁと 思わず実感。映画の内容は良かったのですが、他 の設定がどうなのかという疑問は多少残ってしまい ましたが。天国と地獄の中間にある“中陰役所”で 現世に戻るというのまではいいものの、天国と地獄に 行く人はどうやって分かれるのか。あと、天使っぽい 女性がどこを向いて話しているのか、また天国まで 繋がる携帯電話って…。家族のさまざまなカタチ、 そして伝えたかったことを三者三様に描いた、とても 心地の良いものでした。

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