2009/04/25(土)20:53
「BOSS」CASE01…
悩んでても顔に出さない
刑事が顔に出してどうする
芝居してナンボでしょう
この春からスタートするドラマとして、続々と新番組
が始まっていますが、僕の中では一番このドラマが
面白いと思いました。
物語の流れとしてはアラフォー女刑事が落ちこぼれ集団
のボスとなり、難事件を科学捜査を駆使して解決すると
いうものなのですが、これまでの刑事ドラマと違って
華やかでオシャレでスタイリッシュな印象を受けました。
これは一重に主役であるアラフォー刑事の魅力による
ものと思うのですが、脇を固める落ちこぼれ集団も初回
にも関わらずきっちりとキャラ分けが描かれており、
とてもじゃないですが第1回目と思えないくらい馴染める
ものだったと思います。
今回は第1回目ということで、キャリアとして未来を嘱望
されたにも関わらず不祥事を起こしたため降格させられ、
アメリカの研修留学から帰国して特別対策室の室長になった
ボスと落ちこぼれ集団の紹介とちょっとした事件で終わる
ものかと思っていたのですが、この身元不明の焼死体が
発見された事件はその後思わぬ方向に進むことになり連続
爆破事件へと展開します。
そして事件を捜査する過程で、ボスの刑事としての力量
を明らかにしていきながらも、犯人による犯行は留まる
ことを知らずアクションあり、サスペンスありとの盛り
だくさんな展開へと進んでいき、ついに犯人を突き止めて
確保しようとする一歩手前で捜査一課に犯人を横取りされる
など警察内での確執もありと飽きることなく見ることが
出来ました。
クライマックスは犯人が最後に仕掛けた爆弾の場所と解除
方法を取り調べ室でボスが直接対決するわけですが、FBI
仕込みの交渉術を駆使しながら犯人と対峙するシーンは手
に汗を握るものがありました。
まぁ、ラストの犯人を引っ掛けるトリックとしてはありがち
なものだったので予想もついたのですが、そこに至る過程の
犯人とのやり取りは秀逸なものがあったかなと。
また事件もだけでなく気になるのがボスの過去で、たった
一人の男のために警察官僚のポストを捨てたと言われたの
には何があったのか、そしてラストでボスと会っていた男性
はボスにとってどんな存在なのか、人間ドラマとしても楽し
めそうな予感が。
第1回にしては、かなり楽しめて見ることが出来たのでこれ
からの展開に期待したいと思います。