灰色の空のむこうには…

2010/06/20(日)23:50

龍馬伝第25回「寺田屋の母」…

テレビの話(251)

個々のエピソードは面白かったと思うのですが、不思議な ことに通しで見るとなぜだか突っ込みたくなるような回 だったと思います。 どうしても大河ドラマというだけに、主人公のことがまず ありきで歴史の流れが語られるというのもわかるのですが、 今回は海軍操練所以外の龍馬絡みのエピソードは余分だった ような。 どんどん加速していく緊迫した雰囲気で世の中は動いて いるというのに、なぜだか龍馬の周りはほのぼのとして いてあまりのギャップの違いにキンチョー感がなくなって しまった気がします。 知らないところで時代が動いていると言われればそれまで なのかもしれませんが、重要なエピソードならともかく 今回はあまりに微妙でした。 お登勢と龍馬の出会いのエピソードも、週が変わったので それはそれで通じるかと思うのですが、先週からの続きで 考えると亀弥太を池田屋騒動で亡くして間のない出来事な はずなのに、なぜだかハートウォームな感じに。 母親を十二歳のときに亡くしている龍馬なので、あまり に母親そっくりなお登勢がいたためにそこまで執着する のも理解は出来るのですが、個のエピソードとしてはいい 感じですけど、前回からの流れにしてはあまりにも違和感 を感じてしまいました。 さらには寺田屋に泊まった後に神戸に帰るのですが、蛤御門 の変があってまた京都に行き、その後海軍操練所の閉鎖が 決まってまた京都に行くっていうのも、何だか事件記者の ような感じであっちこっちに行き過ぎるというのも不自然な ような。 このドラマでは龍馬は操練所の訓練生というポジションにも 関わらず、そうひょいひょいと講義やら訓練をすっぽかして いいものかどうか。 主人公がいないことにはその出来事が起きたことを見て語る のは難しいので行くのも仕方ないことかもしれませんが、 当時の講義がどんな感じで進められていたのかわかりません が、そうも操練所を抜け出していたら付いていけないのも 当然であって、口癖のように日本の海軍を作ると言っている のにやってる行動を見ると説得力がないような気がするの ですが。 今回の話でリアルにイメージ出来たのが、寺田屋の中での やり取りで月初に伏見に行っただけあって、その周りの風景 も一緒に思い浮かべながら見れたのはなかなか良かったです。 劇中で寺田屋の室内のシーンがあったりしましたが、確かに あんな間取りだったと思いながら見るのは面白いものです。 多少、立地場所と広さが実物とは違うような気もしないでも ないですが、寺田屋のシーンはこれからも出てくると思います ので、期待して見たいと思います。

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