2010/09/29(水)20:42
「バイオハザードIII」…
バイオハザードIII
みんな諦めはじめている
何か希望が必要だ
ラクーンシティでの惨劇から数年後、T-ウィルスの感染は
世界中へ広がり、人類はアンデッドへ、地上世界は砂漠へと
化していた。さらに、アンブレラ社では“アリス計画”が
始動し、アリスのクローン実験が繰り返されていく。
そんな中、独り世界を彷徨うアリスは、アラスカが感染の
及んでいない安息の地だと記されたノートを手に入れる。
やがて、離ればなれになっていたカルロスたちと再会、
そしてクレアと彼女が率いる武装集団も新たな仲間に加わり、
一行はアラスカを目指すことに。そこでアリスたちは、
燃料や食料を確保するため荒涼のラスベガスへ向かうの
だが…。
僕は原作であるゲームのバイオハザードシリーズをプレイ
していないので、どうしてもこの世界観が映画で語られる
範囲でしかわからないのですが、原作のほうもこのような
展開なのでしょうか?前作はとてもわかりやすくきっちり
としたストーリーだったのに、本作はアリス計画の一端は
解説されたのですがまだ謎は謎のままで、これまた現在
公開中の次回作へと引っ張るものだったのは、本編での
ある程度の完結を期待していただけに残念でした。
これまではシリーズの特長としてヒロインであるアリスを
中心に物語が展開していたのですが、本作はアリスのこと
を描きながらも、生き残った人間の武装集団にも焦点が
当てられていたのは、超能力を使って何でもアリなアリス
視点だけではないそこに生きる人たちの存在感がはっきり
と際立っていたのは良かったと思います。そしてそこに
生きる人たちの生き方によって極限における人間の本性が
わかりやすく浮き彫りにされていて、人間ドラマとして
見れば若干自己犠牲が過ぎるきらいがありますが、意外
と楽しめるものだったと思います。