2011/09/12(月)23:03
大人げなかったかもしれませんが…
今日もいつものように店回りをしてまして、あるお店で新
商品の展示をしていますと、いきなり店の中から大きな声
が聞こえてきました。
何をそんなに大きな声で揉めているのかとちらっとそっち
のほうを見ますと、パートさんと他のメーカーの営業さん
が揉めている様子。
お店の人とメーカーの人間が揉めているとは、これはまた
珍しい光景だなぁと思いながら、聞く気はなくても聞こえ
てくる話を聞きますと、不良品が出たそうなのですがその
原因では受け取れないという身につまされる内容。
僕も一応メーカーの人間なので、不良品のグレーゾーンな
理由には何度も泣かされたりしているため微妙な内容なら
難しいのもわからないでもないのですが、僕が大人げなく
カチンと来たのがそのメーカーの対応の仕方。
わざわざ嫌がらせのようにパートさんの目の前で自分の
ところの会社に大きな声で電話して、その原因はパッケージ
に禁止項目として記載してるから無理!とパートさんが
何かを言う隙も与えず言い切って店から出て行ったのです。
いくら無理でもその言い方はないだろうと思っていましたら、
僕のところにパートさんがツタツタと歩いてきて、こんなの
言われまして何であんな言われ方をしないといけないのか
納得できない上に心が折れてしまいましたと愚痴ったので、
それを聞いた僕としては完全に戦闘モードに突入してしまい
ました。
ちらっと横目で見てたときに気付いていたのですが、その
セールスさんは会社に確認した後、そのパッケージに記載
していると言ってましたが自分では確認せずに言うだけ
言って出て行ったので、まずは証拠探しから。
パートさんは気が動転されていたので、僕がじっくり確認
しますとそんな記載はどこにもされておらず、その商品の
次のモデルのパッケージには記載されていたのです。
しかもそのメーカー、致命的なミスをしているのがうちも
同じ商品を扱っているのですが、常識としてわかるだろう
と思っていても書かないといけないことを書いていなかった
ので、ここは突っ込みどころだなとパートさんにこれはぜひ
とも戦うべきだと焚き付けました。
パートさんは完全に心が折れていたので最初は乗り気じゃ
なかったのですが、さっきのセールスが言ってたことは全く
記載されてない上に、あんな風にお店の人に言うのは納得
出来ない僕としては断固返品するべしという、こういう
ストーリーでここが記載漏れしてるからこうなったという
シナリオを説明して、そのメーカーのお客様相談センター
に電話してもらいました。
一応僕も横で揉~めろよ揉めろ~よ♪と歌いながら聞いて
いたのですが、びっくりしたのがそのメーカーはアウター
サービスがトップだと評判だったにも関わらず、お店の人
が電話してその件を伝えると仕様書に書いてるはずですが
といきなり言われたそうで、負けずにきっちりと説明した
ところ調べて折り返しの電話となりまして、それからしば
らくして電話がかかってきたところ記載してなかったので
今回だけは返品を受けるという内容でした。
僕の中では、そのメーカーの記載ミスにも関わらず今回
だけってどういうことやねん!と、そのお店にある前の
パッケージの商品を全部返品したろうかと思ったのですが、
パートさんはセールスにけちょんけちょんに言われたのに
こうしてそのメーカーの本社のほうで返品がオッケーに
なったため、溜飲が下がったのかすごく晴れ晴れした表情
になってもらえたのは良かったです。
まぁ、僕がたまたまその話を聞いてたときに看板を持って
まして、電話を切ると同時に看板を顔の横に持って全面
勝訴?と聞いてたりしたのもあったかもしれませんが。
若干、同じメーカーの立場として大人げない対応をして
しまったかもしれませんが、自分で確認もしないで上
から言われたことをそのまま右から左という誠意のない
行動が許せなかったのと、また今回のクレームでその
メーカーさんのそうした事例に対する今後の対応という
ことを思ってのこともありましたので。
それにしても僕の作ったストーリーをそのまま言ったら、
商品の不良にはああだこうだ言われてもそこに至った
内容の件に関しては特に突っ込まれることなくとんとん
と話が進んだことにはパートさんに驚かれてしまいました
が、それはもし僕がそっくりそのままお店から言われたら
ごめんなさいと謝るしか出来ない言い回しでして、ここ
まで言わないと対応しないっていうのも何だかなぁと、
人のフリ見て我がフリ直せじゃないですが自分では気を
つけようと思いました。