灰色の空のむこうには…

僕の家から会社に通勤するのにバスを利用しているのです
が、一度乗り換えて会社の前に停まるバスとそのまま乗る
と終点から１５分ほど歩くバスの２パターンがあります。

僕が１人でバスに乗っているときは間違いなく乗り換えて
会社の前までバスで行くのですが、大人買い先輩とバスで
一緒になったときは雨が降ってなければほとんど終点から
１５分ほど歩いています。


で、終点から歩く途中に大阪花博がありました鶴見緑地の
中を縦断していくのですが、緑豊かな公園内で川が流れて
いるところがありまして、ふとそこの小川にカモ？らしき
ものがいたのです。





それを見かけた僕はテンションが上がってしまいまして、
すかさず写真を撮ったのですが、それを横目で見ていた
大人買い先輩は至って冷静で、あげく写真を撮っている僕
を置いて先に行こうとされてました。

思わず小走りになって追いかけたのですが、そこから少し
歩いた先の小川には今度はつがいでカモがいたので、これ
こそまさにシャッターチャンスと、携帯を構えたのです。

すると僕に気付いたのか、カモはくわっくわっと鳴いたかと
思うと、ばさばさっとつがいで違うところに飛んで行って
しまい、それを見た大人買い先輩には大笑いされてしまい
ました。


がっかりしながらも、しばらく会社のほうに歩いています
と、ちょうど通り道にこじんまりとした池があるのですが、
その池にさっきのつがいのカモがいたのです。

しかもそのカモたちは岸辺に近いところで悠々としていた
ので、先輩にそばにいるんだから撮ってこいと言われたので、
すぐさま撮りにいこうとしたのですが、一瞬考え込んだ僕は
撮るのを止めることにしました。

というのも、その池は柵がなくすぐさま岸辺でして、カモ
はその岸辺沿いをすす～いとつがいでいたのですが、もし
そこでカメラでも撮ろうとしたときには、絶対後ろから大人
買い先輩に押されてえらいことになるなと、その光景が目に
浮かんでしまったのです。


岸辺は通勤途中の道からちょっと逆走したところにあると
いうのもありましたが、どんなハプニングが起こるかわから
ない以上身体を張ってまで撮るには出勤前ではリスクが大きい
と思って回避したのですが、横にいた大人買い先輩が少し
残念がってたのがすごい気になりました…。