2012/07/08(日)00:21
「銀河鉄道999DVDコレクション1」…
銀河鉄道999 DVDコレクション1
そうだ…
血の通った本物の心臓の脈打つ胸の中には
夢や希望が一杯詰まっていた…
今のお前がうらやましい
先日、禁断のCMを見て以来買おうかどうしようか悩んで
いたのですが、僕のモットーに迷ったときには後で後悔
しないように迷わずゴー!というのがあるので、なかなか
機会がなかったのですが本屋さんに行ったときにようやく
創刊号をゲットしてすぐさま鑑賞しました。
このDVDコレクションを見て僕の中でテンションがうなぎ
のぼりになったのが、オープニングの主題歌を聞いたとき
よりも999号の汽笛を聞いたとき。
僕も最近では一人旅をするようになりましたが、やっぱり
旅を景気づけるといいますか、出会いと別れの旅立ちを
これほどまで叙情的に感じさせる響きはないと思います。
毎回3話ずつ収録されているDVDコレクションの第1巻を
見た感想としては、30歳半ばの僕にしても充分に楽しめる
内容だったことです。
何と言いますか、物語が面白いだけの単なる子供向けの
アニメという枠に収まらない人生における教訓や哲学だけで
なく、自分が鉄郎の立場だったらどうかと考えさせられる
ようなことが多々見受けられたのです。
間違いなくこのDVDコレクションは最終巻まで買い集める
と思いますので、これから僕が各話を見て感じた、そうした
考えさせられた部分について紹介していきたいと思います。
第1話「出発のバラード」では、開始早々前半パートのうち
に鉄郎は機械伯爵の人間狩りによって母親と別れることに
なるのですが、この第1話にしてこの物語がいきなり矛盾を
抱えて進むことになるのがすごく考えさせらえるものでした。
というのも、そもそも鉄郎とその母親は永遠の命である機械
の身体をタダでくれる星に行くために銀河超特急999に
乗ろうとしていたところ、その憧れの機械の身体を持つ機械
伯爵に母親を殺され鉄郎は復讐をして999に乗るのですが、
機械化人を恨みながらも母の願いとはいえ機械の身体になって
長生きしようとする鉄郎の矛盾がこれからの鉄郎に大きな
影響を与えるものと思います。
第2話「火星の赤い風」では、地球における機械化人は幸せ
を謳歌しているように描かれていたのに対して、地球に当たり
前のようにいたいかにも機械的なメーターのある身体ではなく
見た目ではごく普通の人間の身体にはなっていましたが、永遠
の命を得ても現状に満足出来ずにそこから抜け出そうとする人
たちが描かれていまして、機械の身体になることに希望を
抱いている鉄郎に疑問を投げかけます。
第3話「タイタンの眠れる戦士」では、ぶどう谷の盗賊たち
にさらわれたメーテルを鉄郎は救いに行くのですが、さらった
盗賊たちが倒れているところにメーテルがなぜか下着姿で気
を失っているのを鉄郎は発見するサービスショット…、もとい
人を殺すも盗むのも自由な代わりに人の自由を奪うことは
許されない楽園法の星で、改めて個人が自由を主張することに
よって本来の自由とその代償とはいったい何かというのを考え
させられました。
これらの問いかけに対して物語としてまだ明確な答えは出さ
れていませんが、鉄郎とメーテルの旅は始まったばかりなので
2人のこれからの行動を見守っていきたいと思います。