2013/01/20(日)22:51
明石城に行ってきました…
たまたま自宅で棚を整理をしてましたら、読みかけのお城
の本が出てきまして、ぱらぱらっと流し読みしてましたら
駅のホームから見える駅前城の特集がありました。
その中に明石城がありまして、そういえば西方面へ一人旅
をしてると電車から見えるので何だか行った気になってた
けど、実際は行ったことなかったやと思ったのが今週初め。
かなりノリと勢いで決めてるような気がしますが、今年初
の一人旅はそんなわけで明石城へと行ってきました。
僕の場合、いつも一人旅というとかなり遠出をしてしまう
イメージがあるのですが、今回は明石ということで大阪に
住む僕からすれば超近場。
電車の時刻検索をしても大阪から40分弱で到着するので、
お昼前の到着を目指してラクラクな10時に出発し、途中
踏切点検で電車が停まったりするトラブルがありましたが、
11時半くらいに明石駅に到着。
どどーん!とホームに降りて出迎えてくれるのは、明石城
の巽櫓(右)と坤櫓(左)でして、明石城跡のみどころで
ある2つの櫓をこうしていきなり一望できるのは、これで
もう充分な気もしないでもないですが。
僕の一人旅でのこだわりに美味しいB級グルメを食べると
いうものがありまして、明石といえば明石焼は外すことの
出来ないメニューでして、お食事処は海側である駅の南側
にありますので、まずはお昼御飯を食べに行くことに。
そんな数有る明石焼のお店の中でも僕が選んだのは鯛茶漬
が食べれるお店でして、明石名物タコ、タイ、アナゴの
うち2つも1度に食べれるのはポイント高いかなと。
この鯛茶漬、お店が推奨する食べ方のこだわりなるものが
ありまして、まずはそのまま鯛の漬けと御飯を食べてから
お茶漬にしてさらさらいただくというもの。
郷に入れば郷に従うのがその土地ならではの楽しみ方と
いう信条な僕は、さっそくそのままいただくとまずはその
プリプリな食感にびっくり!
まるでグミを食べてるような食感かと思いきや、噛めば
中からじゅわっといろいろ漬け込んだエキスが口の中へ
広がり至福のひとときでした。
あまりの美味しさにもう一切れをそのままいただいてから、
今度は熱々のお茶をかけて漬けをいただきますと、驚きの
新発見!
漬けがお茶の熱さでぎゅっと身がしまり、口に入れた食感
に歯ごたえが出たかと思えば中はジューシーと、同じもの
を食べているのに全然さっきとは違うものを食べてる感覚
になりました。
鯛茶漬と一緒に明石焼もいただいてたのですが、地元明石
では玉子焼というくらい、表面はカリカリになっている
にも関わらず中はふんわりやわらかく、口の中に広がる
玉子の何ともいえないとことろ具合がすごく美味しかった
です。
ちなみにこのお店では明石焼の食べ方にもこだわりがあり、
まずはそのまま何もつけずに食べてから、出汁でいただき、
それから抹茶塩だけでいただいた後に、出汁に抹茶塩を
適量入れてから食べるというもの。
この抹茶塩で明石焼をいただくというのは、初めての経験
だったのですが、どちらかというと甘いようなやさしい味
の明石焼に抹茶塩をかけることで、ピリリとアクセントが
入ってこれまた違った味を堪能することが出来、とても
良かったです。
お昼御飯にこれだけの量はさすがに自分でも食べ過ぎたと
思いながら、今からきびきび歩いてカロリーを消費するぞ!
とまず向かったのは、善楽寺。
明石といえばお城だけでなく、明石の巻では「源氏物語」
の舞台ともなっているのでゆかりのところがいくつもあり
まして、このお寺も明石入道の碑や明石の浦の浜の松の碑
があったりしましたが、僕の目的はこっち。
剣豪・宮本武蔵が作庭したといわれる枯山水の庭園が門を
入ってすぐのところにあったのですが、あまり庭園に造詣
はない僕ですが、冬のシーズンでもこれだけ美しいなぁと
感じさせるそのすごさだけは伝わってきました。
ちょっと寄り道した後は、いよいよ明石城へとレッツゴー!
ということで、さくっと織田家長屋門を横目に外堀沿いを
歩き、やってきました明石城跡。
今は明石公園として無料開放されていまして、土曜日の昼
下がりを公園で楽しむ人がたくさんいらっしゃいましたが、
駅のホームから見るのと間近で見るのとではインパクトが
全然違いまして、広場であるのをいいことに夢中で写真を
撮りまくってました。
櫓があります天守台へは巽櫓側と坤櫓側のどちらからでも
あがることが出来ますが、天守が作られなかった明石城で
代用として使われたとされている坤櫓をまず見てから天守
台跡を通り巽櫓を見学して戻るルートで行くことに。
驚いたのはこの明石城、櫓や天守は何重にも石垣が積み
上げられた高台の上にありまして、広場から近づき見上げ
ますと天高くまで届きそうな重厚な城壁のプレッシャーを
ひしひしと感じてしまいました。
すごく面白いなぁと思ったのは、さすが無料開放されて
いる公園なだけあって、フリーダムにあちこち行っては
撮影できるので、のぼりながらも別アングルから撮れる
石垣を見つけてはそっちにのぼりというのを繰り返して、
これでもかというくらいに撮影しました。
本丸に着くまでの間、僕の中ではもう満腹なくらい坤櫓
の写真を撮ったのでさくっと天守台の写真を撮って今度
は巽櫓を撮影しようとすると、木陰の間からがっつりと
坤櫓を真ん前から撮れるベストスポットを発見し、これ
までの撮影は何だったんだろうとがっかり。
長塀の先には当然巽櫓がありまして、これまた真正面の
ベストスポットがあったので撮影したので、行きの坤櫓
ほどハイテンションでぱしゃぱしゃ撮影することなく、
あっさりと下城。
それから武蔵の庭園を見たところで時間はまだまだ余裕
があったため、伏見城の薬医門を移築したといわれる
月照寺の山門を見に行くことに。
この月照寺は人丸山という小高い丘の上にあり、参道を
上りきったところにいきなりこの山門がありましたので、
戦国時代からの歳月がひしひしと伝わってくるような
威圧感はすごかったです。
月照寺を見終えたときの時刻はまだ15時過ぎ、明石城
を見に行こうと思い立つやどこに行こうかあれこれと
リサーチしてたとき、付近に明石城築城に伴い廃城と
なった船上城跡なるところがあるというのを知り、ぜひ
ともここにも行ってみたいと思っていたので目指すこと
に。
場所は明石警察署の西に2分ほどのところにあるという
情報だけを頼りに、バスで行こうとするとさすが土曜日
ということで1時間に1本しかない状態。
バスで10分の距離とあったので、歩ける距離だろうと
さくっと明石警察署まで歩いていくことにしました。
それから歩くこと数十分、無事に明石警察署に到着した
ので辺りを見回したのですが、城跡らしきものはどこ
にもなく、携帯のグーグルさんで調べても存在しないと
つれない返事。
せっかくここまで来たのにと思った僕は、何とか場所が
わからないものかと警察署へ聞きに行こうかと思ったの
ですが、まずは目の前に見えたコンビニで地図を見よう
と入って売り物の地図帳を確認すると、そのコンビニの
横道を通って右手のところにあるとの印が。
やっとこれで行けると思った僕、事前のリサーチで城跡
は祠になっていると書かれていたので、それらしきもの
がないか探しながら歩いていますと、住宅と田んぼの間
にそれらしきものが見えましたので、そこを目指した
のですが、これがなかなかたどり着けなかったのです。
方角的にその祠のそばまで行くには行けるのですが、
住宅の間から通れる道がなく行き止まりになってる
だけでなく、さっきちらっと見えた田んぼのほうは
明らかに道なき道のあぜ道な上に民家の先にあり
まして、どう見てもこのあぜ道は私道のような。
おかしいなぁと他に道はないかとうろうろしたのです
が、やっぱりそのあぜ道を通らないと行けないみたい
なので勝手に通って怒られないかとびくびくしながら
通っていきますとやっぱりこれしか道がないみたいで
無事に到着。
この祠にはちょっとした工夫がされていまして、台座
部分に穴が開いているのですが、そこに船上城の石碑
が隠されているということだったので覗いてみますと、
本当にちらっと見えたのは感動ものでぜひともオススメ
です。
こうして僕の一人旅は終わったのですが、始めは近場
なのでどうなることかと思いきや、これでもかという
くらい最後まで明石を満喫出来て、とても楽しかった
です♪