2013/08/04(日)21:55
「るろうに剣心」…
るろうに剣心
剣に生き、剣に死ぬ
それ以外俺たちの道はない
明治になって10年。幕末に暗殺者“人斬り抜刀斎”として
名を馳せた男は、いまは緋村剣心と名を変え、自ら立てた
“不殺の誓い”に従い、斬れない刀“逆刃刀”を手に流浪の
旅を続けていた。
その頃東京では“人斬り抜刀斎”を騙る男が現われ、無差別
な人斬りを繰り返していた。亡き父の道場を引き継ぐ女剣士
神谷薫は、抜刀斎を名乗る男に一人で立ち向かい、危うい
ところを剣心に助けられる。薫の道場に居候することになった
剣心は、やがてニセ抜刀斎が用心棒を務める実業家・武田
観柳が企む邪悪な陰謀に巻き込まれていくのだが…。
本作は大ヒットマンガ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
を映画化したもので、正直なところ原作を読破した者から
すればどうしても脳内補完したイメージがあるので、映像化
がどっちに転ぶかドキドキなものがありましたが、いい意味
でイメージを崩すことなく作られていてなかなか満足いく
ものでした。
むしろ、全体的なスピード感というか躍動感といった迫力
は原作を越えるものがあり、バトルシーンでは見ていて手
に汗を握るくらい臨場感溢れるものがあってとても見応え
があって良かったです。
ただ、物語としては原作読破組からすればにやっとしたく
なるエピソードがてんこ盛りなのですが、一連の流れとして
あれこれ詰め込みすぎな感があってどの登場人物もあまり
キャラとして確立出来ずにまとめきれなかったように思え、
もっと一本のエピソードに絞ってじっくりと描くか、それ
ともショートストーリーを繋いだほうが良かったように
思います。
あと、原作ではあまりにも当たり前な剣心独特の言い回し
がどうにも聞いてて違和感がありまして、それがるろうに
としてのアイデンティティと思うのですが、いっそのこと
普通に語ってくれたほうがもっと物語にのめり込めたの
ではないかと思いました。