灰色の空のむこうには…

2013/08/04(日)21:55

「るろうに剣心」…

映画な話(668)

るろうに剣心 剣に生き、剣に死ぬ それ以外俺たちの道はない 明治になって10年。幕末に暗殺者“人斬り抜刀斎”として 名を馳せた男は、いまは緋村剣心と名を変え、自ら立てた “不殺の誓い”に従い、斬れない刀“逆刃刀”を手に流浪の 旅を続けていた。 その頃東京では“人斬り抜刀斎”を騙る男が現われ、無差別 な人斬りを繰り返していた。亡き父の道場を引き継ぐ女剣士 神谷薫は、抜刀斎を名乗る男に一人で立ち向かい、危うい ところを剣心に助けられる。薫の道場に居候することになった 剣心は、やがてニセ抜刀斎が用心棒を務める実業家・武田 観柳が企む邪悪な陰謀に巻き込まれていくのだが…。 本作は大ヒットマンガ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』 を映画化したもので、正直なところ原作を読破した者から すればどうしても脳内補完したイメージがあるので、映像化 がどっちに転ぶかドキドキなものがありましたが、いい意味 でイメージを崩すことなく作られていてなかなか満足いく ものでした。 むしろ、全体的なスピード感というか躍動感といった迫力 は原作を越えるものがあり、バトルシーンでは見ていて手 に汗を握るくらい臨場感溢れるものがあってとても見応え があって良かったです。 ただ、物語としては原作読破組からすればにやっとしたく なるエピソードがてんこ盛りなのですが、一連の流れとして あれこれ詰め込みすぎな感があってどの登場人物もあまり キャラとして確立出来ずにまとめきれなかったように思え、 もっと一本のエピソードに絞ってじっくりと描くか、それ ともショートストーリーを繋いだほうが良かったように 思います。 あと、原作ではあまりにも当たり前な剣心独特の言い回し がどうにも聞いてて違和感がありまして、それがるろうに としてのアイデンティティと思うのですが、いっそのこと 普通に語ってくれたほうがもっと物語にのめり込めたの ではないかと思いました。

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