2016/12/02(金)09:52
起業大国アメリカ?11・29
アメリカは起業大国なのでしょうか?いまでも強い印象があります。アメリカは1990年代のシリコンバレーに代表される起業大国なのだと…。現実には、この常識は誤りのようです。かつてはそうであったのですが、いまや、それは神話になってしまったと、上の記事は指摘しているのです。
そういえば、アメリカのベンチャー企業の多くはIT関連でした。マイクロソフト、アップル、アマゾン、そして、グーグルと云った企業群がその代表でしょう。
しかし、それらの業種に共通するコンピューターソフトの開発に関しては、現実は、インドにその拠点が移動してしまったのです。つまり、アメリカからインドへ産業の重心の移行が生じたために、この分野での企業は、アメリカでは生じても生き残りが難しい状況にあるのです。これが、アメリカの起業大国消滅の背景です。
そうだったんだ~。この哀れな現実も、トランプ登場の要因だったんだ~。次々と起業のうねりがわき起こり、産業創出が進んでいく世相では、あのトランプのような内向きで後ろ向きな淺知恵の男が多くの人々から支持されるはずがないですね。明るい発想ではないでしょう。
トランプの選挙戦での攻撃方法を見て下さい。相手をくさして、その弱点を突いて、過去の弱みを掘り起こして、汚いことばで速射砲のようにやり込める。およそ、想像力のある人間のありようとは、真逆の特性です。
アメリカ社会が起業に表される想像力を失ってしまった、貧乏ったらしい姿を、トランプは世界中にさらけ出したのでした。トランプが君臨するアメリカは、ますます、後ろ向きで魅力のない社会となっていくのじゃないか?!
1920年代の自動車、戦後の家電製品とコンピューター、そして、PCと金融工学とIT。これらのイノベーションを主導してきたアメリカは、次に、何を繰り出すのだろうか?
トランプだと、憎悪と差別の社会だろうか? アメリカの大混乱と大破綻だろうか? それとも、トランプを駆逐して、住みよい人間社会の創造へ向かうのか? そうあってもらいたいですね~。