Shimojimのブログ

2019/06/09(日)08:24

第2文革?6・9

china(128)

毛沢東の向こうを張って、”文革”の2番煎じをやらかそうというのか?上の記事に接して、おやっと思われた方は、そこそこのシナ通といえるかも知れません。文革は諸説あるようですが、1965年から’68年まで、毛沢東指導下でおこなわれたシナの反国家官僚主義運動なのです。これが、今度は習近平のもとで再実施されるかも知れないと云われている。 これって変ですよね。文革は反国家権力闘争を掲げて、権力階層を地方の農村部へ“下放”したのでしたが、今回は下放の対象を青年に限っていて、権力者には何も影響を及ぼさない。これじゃ、文革でも何でもないのです。 都市部の発展に比べて農村部の開発の遅れが甚だしいので、都市の青年を送り込んで農村の建設に寄与させようとの魂胆なのでしょうね。これって、うまくいくのかな~? 送り込まれる青年へのインセンティブはなんなのか?が問題です。記事中に触れられているように、将来の立身出世の可能性だとしたら、まあ失敗するでしょう。あの時は、赤い小冊子・毛沢東語録に導かれた熱狂的で内発的な行動でしたが…。 現在のニッポンの地方開発のための専門能力者派遣制度をみてもらえば明らかでしょうが、専門能力を持っていても、実質的にほとんど何もできていないのです。日本の地方の衰退はいま現在も加速中ですから…。 そんな力能を持たないであろう青年達を地方の農村部へ半ば強制的に送り込んだとしても、何をどうやればよいのかがまさしく不明で、混乱と地方からの反発とかれら自身の絶望を巻き起こすだけでしょう。 ニッポンの農村は農家の経済レベルも地方社会のファンダメンタルズも実にしっかりとしています。これを創りあげたのは、それぞれの地方人の力そのものでした。もちろん、中央からのさまざまな支援を得てではありますが…。結果的に、100点満点とは云えぬにしても、かなりの合格点は与えられる発展成果を実現できたと云えるでしょう。その反面で、それが”失われた20年”の原因となったのではありましたが…。 習独裁体制のシナも、地方社会の経済発展を意図するのであれば、もっとしっかりとニッポンの取り組みと結果について、まじめに学ぶべきじゃないのか? 都市の青年を農村部に送り込んで何かを期待するなどと云うアバウトで愚かな方策を試みるのではなくて…。 習共産党独裁体制延命のための最後のあがきになるかも知れませんね。これは…。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る