Shimojimのブログ

2020/09/09(水)07:02

スウェーデン・コロナ戦略 9・9

corona(211)

スウェーデンの集団免疫獲得選戦略って、胆力を要する政治決断じゃないのかな~。集団免疫を獲得するために、都市封鎖のような強制措置を採用しないと云うやり方は、論理的にはわかりますが、現実的には、かなりの痛みを伴うはずで、決断する行政体には図太い胆力が求められるでしょう。これは経済の論理を重く見た方策とも云えますね。 イギリスでも、当初、これを目指すと伝えられていましたが、医療崩壊などの社会的混乱を目の当たりにして、行政による強制力の発動に転換したのでした。経済よりもヒトの命を尊んだのでしょうか…。 上の記事では、スウェーデンとデンマークのコロナの及ぼした経済的な”負の影響”について紹介しています。それによると、強力な行動規制を実施しなかった前者とそれをおこなった後者では、統計数値に有為な差が見られなかったと云うのです。このことから、所期の期待した成果が得られなかったスウェーデンの試みは失敗といえるとの評価もできるとされています。 しかしながら、スウェーデンとオーストリアとの間の死亡差数の比較では、厳格な規制をおこなった後者では第二波のピークが発生したのに対して、前者では最初に生じたピーク以降は一貫して減少の一途をたどり、現実のそれもごくわずかな死亡数になっていて、この側面では、大いに成果はあったといえるというのです。 一時期には医療崩壊も伝えられたと記憶していますが、現実には、それも乗り切ったと云うことでしょう。集団免疫の獲得に成功したのかどうかはおくことにして、スウェーデンの対処法が”是”であるとすると、ニッポンを含む多くの国の”コロナ狂想曲”とは、いったい何だったのかとの思いを強く抱かせます。 とはいえ、最も大切な事実は、コロナ罹患およびその後の”後遺症”の発生を容認できるかどうかなのです。たとえ無症状であってもそれの発生の報告がみられますので、どうみても軽んじていて済む病ではないのです。 いずれ時の経過と共に、コロナに向けた医療態勢の充実がみられた暁には、それへの楽観論がまかり通ることになるでしょうが…。

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