2024/09/09(月)22:06
尺八と八卦掌
帰国前になると、稽古のことで頭がいっぱいになり、妙にソワソワし始めます。
いつもの如く、居合、尺八、能楽の稽古の予約を最優先。
ここ数日の八卦掌の八の字走圏で、妙に尺八のことが頭に思い浮かぶのです。
これは、きっと通ずるものがあるからに違いない。
現在の八卦掌は、天八卦と地八卦の両方を稽古していますが、どうも天八卦と尺八が繋がる気がいたします。
いつものように、尺八の稽古をしていると、特に古典の場合、息が途中で続かなる瞬間が出てきます。
身体に緊張が出てきたり、指の角度、身体の均衡がくずれると、いとも簡単に音が鳴らなくなるのですから、調子のよい時と悪い時の差がすぐにわかります。
気分転換に、昨年のノートを手に取って、パラパラとめくっていると、何かが降りてきました…。
もう一年も練習している「本調」。
頭の中で、映像が出てきます。
尺八と八卦掌は、確実につながっている。
尺八は、地無管とも言う。 天と地の「天」
節は、三つ。 三才(天、地、人)あり。
長さは一尺八寸。 「八卦」あり。
孔は五つ。 五行(木火土金水)あり。
前四つ、後ろ一つ。 「陰陽」あり。偶数は陰、奇数は陽。
左手は陽、右手は陰。陰は陽を抱く。
これらの陰陽五行八卦の流れが見えてから、もう一度尺八を吹いてみる。
あ~、こんなにもやさしく、やわらかく、力強く吹けるものなんだなあ。
息が心地よく続く…。
そうか、「龍」だ。
またひとつ、龍が増えました。