
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫) [ 川上 未映子 ]
ただいま読了しました。
人と必要以上に関わらず、家で校閲の仕事をして暮らす冬子。
そんな彼女に自分を重ねて読み進んでいく…涙溢れる…
‘眠くなれば眠り、目が覚めると体を起こし、お腹が減れば冷蔵庫や戸棚に買い置きしてあったものを食べた。食べるものが何もなくなってしまうとコンビニへ行って何か適当なものを買ってきてそれを食べた。食べても食べなくても、どうでもいいようなものばかりだった。どうでもいいわたしがどうでもいいものを食べつづけて、さらにどうでもよくなってゆく感じだった。食べるごとに何かがどんどんだめになっていくようだった。簡単なものでさえ料理する気にはなれなかったし、お湯をわかすのもしんどかった。’
人生には、うまくいかない時もある。
そんな時、側にいて優しく頷いてくれる人と出会えたなら…
たとえ真夜中だけでも…
また
前を向いて生きていける、きっと。
久しぶりの読了で、うれしいヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
次は、ほしおさなえさんの「言葉の舟」を読みたいと思います!