2018/12/23(日)16:30
会報担当の感想文(その2):夏目漱石『三四郎』(2000年の年賀状より)
●「わざわざ電報を掛けてまで逢いたがる妹なら、日曜の一晩や二晩を潰したって惜しくはない筈である。そう云う人に逢って過ごす時間が、本当の時間で、穴倉で光線の試験をして暮す月日は寧ろ人生に遠い閑生涯と言うべきものである。自分が野々宮君であったならば、この妹の為に勉強の妨害をされるのを却って嬉しく思うだろう」
(夏目漱石『三四郎』新潮文庫 p. 56)
その通りですよね、夏目先生。人と会うこと、自分の時間を過ごすことのどちらもあってよい。今月はたくさんの人と会ったなあ。